パートナープロップは、ジェネシア・ベンチャーズをリード投資家として、デライト・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタルから2.3億円を調達したことを発表した。
資金調達の背景
販売代理店やディーラーなどの社外リソースを活用して販売するパートナーチャネルにおいては、これまでツールもナレッジも十分でない状態が続いていた。その結果、多くの企業がこのチャネルをうまく活用できず、成長の機会を逃している現状が見受けられる。国内企業が社内リソースでの拡販に依存することで、成長が鈍化してしまっている今、パートナーチャネルの最適化は企業成長の鍵となっている。
「うまくいかない」状況の原因はふたつに集約される。
- 企業間をまたぐデータの可視化が不十分であるため、課題が特定できない
- うまくいくための仕組みを構築する手段がない
パートナープロップが提供する次世代PRM「PartnerProp」は、これらの課題を解決するため、企業間をまたぐ情報を可視化し、パートナーチャネルの成長を阻む障壁を取りのぞくことで、企業が持つさまざまな力を最大化にするためのツールを提供する。
各投資家からのコメント
ジェネシア・ベンチャーズ
「当社が目指す大きなチャレンジに、ファーストラウンドのリード投資家としてご一緒できることに大きな興奮を感じています。ジェネシアが運営する投資先スタートアップ向けシェアオフィス“Orbit Shibuya”にも入居いただき、この数ヶ月間は隣で仕事をしていますが、常に熱量高く事業推進しているチームの姿からは今後規格外の飛躍を遂げていく雰囲気を感じています。『共創関係を深め、新たな社会を創出する』というミッションの実現に向けて、期待値を超えていく成長をこれから示して参ります!」
デライト・ベンチャーズ
「ファーストラウンドでのパートナープロップへの出資を大変嬉しく思います。SFA、CRM、MAとセールス・マーケティングの技術・サイエンスの発展とともに、市場も拡大し、効率化がなされてきました。これをさらに高度化し、市場が拡大するために、PRMがキードライバーであることは米国市場が証明しています。しかしながら、我々も、多くのアライアンス、Bizdevを経験しましたが、会社をまたがって付加価値をつなぐ難易度は非常に高いのも事実です。井上社長率いるパートナープロップはPRMの概念を普及させ、当たり前のように企業がPRMを実装できるスタートアップになると確信しています。デライト・ベンチャーズ一同、全力で成長を支援してまいります」
三菱UFJキャピタル 投資第二部 副部長 藤本光氏
「代理店営業は多くの企業にとって重要な顧客チャネルの一つですが、未だに情報共有や営業人材の育成に多くの課題が残る領域です。パートナープロップ社の起業前から、この課題に向き合ってきた経営陣の力強い事業推進力とシステム開発力に惹かれ、この度の出資に至りました。
今後はMUFG全体で当社サービスが社会に広く普及し、大きく羽ばたくためのお手伝いをしていきたいと考えています」