日立製作所は、SNSやテレビ、新聞といったメディア情報、ブログ・クチコミ情報、コールセンターの会話記録などから、顧客の声を約1,300種類の話題・感情・意図に分類・見える化する「感性分析サービス」を、10月1日から提供開始した。
「感性分析サービス」は、データの収集・分析・可視化から、絞り込み条件の自動メンテナンスといった運用保守までをトータルでサポート。メディアなどから収集したデータや辞書データなど数億件にものぼる膨大なデータを蓄積・高速処理できるため、企業や商品に対して抱かれる感情を迅速かつ精緻に分析することが可能に。また、業務システムとの連携も可能なため、顧客の声を拡販計画や売上予測などにつなげられるほか、ネガティブな感情の拡大を自動検知・報告する機能により、リスク対策のためのツールとしても利用できるなど、企業の多岐にわたる業務への活用が期待できる。
日立とHondaが、ILUのAIエンジンを活用し、高精度な感性分析を実現するサービスを共同開発。分析に必要なデータを高精度に絞り込むフィルタリング技術を日立が新たに開発し、ILUのAIエンジンとともにサービスの中核技術として適用した。フィルタリング技術により、収集したい単語に対して関連性や出現頻度が高いキーワードを機械学習し、予め登録しているフィルタリング条件を自動更新するなど、データの絞り込み精度を継続的に高める。