ZVC JAPANは、塩野義製薬が「Zoom Meetings」「Zoom Webinars」を導入したことを発表した。営業活動におけるコミュニケーション基盤刷新を図る。
塩野義製薬は、医療用医薬品を中心にさまざまな医薬品を提供し続ける創薬型製薬企業。「HaaS(Healthcare as a Service)企業」として、ヘルスケア領域における新たなプラットフォームとしてのHaaS構築に向けて事業を推進している。
新型コロナウイルス感染拡大以降、医薬品業界ではウェブ面談を通じた営業スタイルへシフトし、質の高いコミュニケーション環境の整備が課題となった。このような状況を受けて塩野義製薬では、既存ツールが契約更新を迎えるタイミングでのZoomソリューション導入を決定。既存のツールとの連携や同社が設定するクラウドアセスメント要件をクリアできるという前提に加え、医療従事者や医師にとってなじみがあり、現場のMRから切り替えが求められていた点が導入の理由となった。
Zoomソリューションへの移行は、導入パートナーの協力のもと、2ヵ月で既存環境との連携も含めた検証を実施し、本稼働を開始。事前に用意されたトライアルライセンスを用いて検証と操作感を確認したうえで、本番環境へ移行した。
現在は4,000名を超える国内全社員が利用できるライセンスを保有し、デジタル活動を専門に行うeMRでは1日4~5回、講演会では年200~300回ほどZoom Webinarsを利用するなど、医師とのウェブ面談やウェビナーの開催頻度向上に貢献。社内会議や研修などでもZoomの活用場面が拡大している。
塩野義製薬は今後、ハイブリッド環境に対応した働き方改革、MRの活動に役立つ情報を見つけるためのデータ分析の推進など、同社が目指すプラットフォームとしてのHaaS構築に向けた環境づくりでも、さらなるZoomの活用を検討している。