クラウドエースは、大企業(従業員数1,000名以上)のDX推進担当者109名を対象に「大手企業のDX推進に関する本音調査」を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:大手企業のDX推進に関する本音調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年10月18日~同年10月19日
- 有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)のDX推進担当者109名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査結果
2022年を振り返り、勤め先の会社ではどの段階までDXが進んでいるかたずねた。24.8%が「DX推進のため、社内でビジョンを共有、経営陣が方向性を示した段階」、28.4%が「紙をベースにしたアナログな業務プロセスをITを活用してデジタル化する“デジタイゼーション”の段階」と回答した。
2022年に、DX推進のために行ったことをたずねた。「ペーパーレスの推奨」(45.9%)がもっとも多く、「DX人材の確保」(38.5%)、「システム開発」(36.7%)と続いた。
2022年、DX推進のために行ったこと
(自由回答・一部抜粋)
- 他社事例の調査研究(52歳)
- セミナー参加(52歳)
- 現在の業務フロー整理(45歳)
- 契約書保管システムの導入(55歳)
- 共通基盤となるシステムの新規導入に向けた検討(44歳)
- 請求書類のペーパーレス化(46歳)
- 情報収集(42歳)
- 他部署と連携してレイアウト検討(52歳)
自社の事業を推進するにあたり、DXをどのように捉えているか
(自由回答・一部抜粋)
- 事業を伸ばすために必要な施策(57歳)
- DXすることが目的ではなく、DXで何を実現するか、と捉えている(55歳)
- 経費削減(46歳)
- 効率化を進めるための手段(44歳)
- 今後会社が生き残る上で必要不可欠(57歳)
- 便利なツールであると思うが習得が難しい。これにとらわれると時間が余計にかかると思う(50歳)
- これまでとは異なるビジネスを始めるつもりで取り組まないとだめ。既存ビジネスにこだわっていては誰も何も変わらない(54歳)
- 現代ではなくてはならないもの(52歳)
自社でDXを推進するにあたり、課題はあると思うかたずねた。その結果、44.0%が「非常にそう思う」、47.7%が「ややそう思う」と回答した。
DXを推進する上での本音の課題をたずねた。「自社内のDX推進人材が不足している」が (60.0%)がもっとも多く、「エンジニアに丸投げになっている」(42.0%)、「投資するための予算確保が難しい」(38.0%)と続いた。
DXを推進する上での本音の課題
(自由回答・一部抜粋)
- 社内の意識にばらつきがある(56歳)
- 何から手をつけていいのかわからない(38歳)
- 推進する立場の人だけでなく、実際に業務を行う現場の人達にDX推進の意識を高めてもらいたい(52歳)
- 今の業務に忙殺され余裕がないこと(44歳)
- 業務実態をわからずに進めてしまっているため、使いにくい(27歳)
- 旧来の常識にとらわれてなかなか考え方とか意義が浸透しないこと(57歳)
- システムが安定していないために不具合が生じていることが多い(37歳)
- DXの定義が曖昧(52歳)
2023年以降、DX推進に向けて予算額をどのように考えているかたずねた。その結果、54.9%が「現状の予算では足りていないため、増額したい」、23.9%が「現状の予算で足りているため、このままで良い」と回答した。