弁護士ドットコムは、リクルートと共同で開発を進めていたSaaSプロダクト「termhub(タームハブ)」の提供を開始することを発表した。
termhubは、利用規約の掲出・更新、ユーザーによる同意状況の一元管理を実現し、法務の規約管理を支援するSaaSプロダクト。法務部門の業務や課題 に適したサービスの拡張や利便性を向上することを目指し、法務向けSaaSの運営知見・リーガル領域における専門性を持つ弁護士ドットコムと、新規事業開発室内のノウハウを持つリクルートにより、共同開発された。
ユーザーが意識せずに「契約書にサインする」=「規約に同意する」という体験が増えている現在、企業では、規約の管理を通じた個人の同意情報を正しく運用しようとすればするほど、法務を中心とした管理部門の規約や同意情報の管理が複雑になり業務負荷が重くなっている。このような課題を受けて、termhubは利用規約や同意情報の管理業務支援を行い、法務部門の負荷を削減するサービスを提供。企業がユーザーと誠実な関係を構築する社会の実現を目指す。
termhubの概要
管理システムを用いることで、企業の法務などの管理部門が作成したウェブサイトの各規約の承認申請から掲出、更新までをワンストップで管理することが可能。また、各規約へのユーザーの同意情報 はデータベースで管理され、必要に応じて企業が閲覧・出力することができる。
3つの特長
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複数の規約画面をまとめて管理することによる更新漏れなどのミスを軽減
termhubのCMSを使用することで、規約を掲載しているウェブページ単位、規約のバージョン単位での管理を行うことが可能。それによって管理不備のリスクを低減する。
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ウェブ画面への規約の実装等のエンジニアの運用コストを削減
エンジニアに実装を依頼することなく法務だけで規約作成、ウェブ画面反映までの作業を完結させることが可能。法務だけでなく規約更新にかかわるステークホルダーのコストを最小限に抑えることができる。
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同意取得の記録の蓄積によるインシデントリスクを軽減
ユーザーそれぞれに対して、同意した規約のバージョン単位の記録がデータベースに蓄積され、必要に応じて出力することが可能。