クラウドERP「ZAC」を提供するオロは、知的サービス業の従業員983名を対象に「<数字で語るマネジメント>に関する実態調査」を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:「知的サービス業 <数字で語るマネジメント>」に関する実態調査
- 対象エリア:全国
- 対象者:IT・広告・コンサルティング業などのナレッジワーカー983名
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査
- 調査期間:2022年8月26日~2022年9月1日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。
調査結果
所属している会社において、意思決定の判断材料は何かたずねた。「経営者や担当者の勘、経験」(29.6%)がもっとも多く、「経営データ(管理会計)」(25.3%)、「シミュレーションなどの計画数字」(19.8%)が続いた。また、どのような場面でマネジメントや経営管理が「ざっくり」(定量的な根拠ではなく、勘や経験などの主観に依拠している状況)だと感じるかたずねた。回答は次のとおり。
- 将来の収支見立てが曖昧
- 予算作成時の前年からの伸び率の根拠が明確でないときなど
- 経験や勘がメインで数字をもとに話をする人が少ない。結果的に合っていることが多いが、後継が育てられないので、客観的にわかる内容で話をする必要がある
- 評価が適当
- 方針等の説明の際、明確な数字ややり方の説明がなく希望的な話がほとんど
意志決定の判断材料(「シミュレーションなどの計画数字」「経営データ(管理会計)」「経営者や担当者の勘、経験」)と、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、数字(計画数字、経営データなど)を根拠に意思決定を行っている会社ほど、売上目標の到達率が高い傾向が見られた。
所属している会社で、「ミドルマネジメント」「現場」が日々数字を使ったコミュニケーション(数字で語るマネジメント)を行っているかどうかたずねた。計32.4%が「行っている」と回答(「行っていると思う」9.0%、「少し行っていると思う」23.4%の合計)、計44.7%が「行っていない」と回答した(「あまりそう思わない」24.5%、「思わない」20.2%の合計)。
「現場」が日々数字を使ったコミュニケーションをしている場合/していない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、日々数字を使ったコミュニケーションを実践している会社ほど、売上目標の到達率が高い傾向が見られた。
所属している会社では、経営理念やミッションが現場社員に浸透しているかどうかたずねた。計40.2%が「浸透している」と回答(「浸透していると思う」9.2%、「少ししていると思う」31.0%の合計)、計43.2%が「浸透していない」と回答した(「あまりそう思わない」26.3%、「思わない」16.9%の合計)。
経営理念やミッションが現場社員に浸透している場合/していない場合で、直近3年間の「業績(売上)」目標到達具合をクロス集計した。その結果、経営理念やミッションが現場社員に浸透している会社ほど、売上目標の到達率が高い傾向が見られた。