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2025年1月28日(火)13:00~18:20

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リスキリング施策の取り組んだ人の約70%で月額報酬がアップ/パーソルイノベーション調査

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 パーソルイノベーション Reskilling Camp Companyが展開するリスキリング支援サービス「Reskilling Camp」は、全国の企業に勤めている人を対象に「リスキリング施策」に関する定点調査を四半期ごとに実施している。9回めとなる今回は、定点観測に加え、リスキリングにおける失敗事例や報酬の変化、生成AIの業務活用における課題などを調査した。

※本調査でいうリスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義している

リスキリング施策の実施率は継続して約40%の傾向を維持

 所属企業において「直近1年の間で、従業員のリスキリング施策に関する取り組みを行いましたか︖」と質問したところ、「実施した」との回答は、前回の41.8%に比べ0.1ポイント減少し、今回は41.7%となったが、2023年の調査以来継続して約40%の傾向を維持している。

 企業規模別でみると、大企業では、「実施した」との回答が63.3%と前回の63%に比べて0.3ポイント上昇し、中小/スタートアップ企業では、33.4%(前回31.9%)となり1.5ポイント上昇しているが、リスキリング施策は、引き続き大企業が先行して取り組んでいる実態がうかがえる。

 業種別でみると、製造業において「実施した」が61.8%と、情報通信サービス業28.5%、その他37.9%と比較して、60%以上が実施していることがわかった。

リスキリングで重視する上位3つのスキルは、1位「データ活用」2位「AI活用(ChatGPT等)」3位「セキュリティ」

 所属企業が取り組むリスキリング施策において、「重視されるスキルは何ですか?」と質問したところ、全体1位は「データ活用」で38.6%、2位が「AI活用(ChatGPT等)」で34.1%、3位は「セキュリティ」で32.2%という回答だった。

 また、上位3つのスキルに続き「ITプロジェクトマネジメント」(30.7%)、「クラウド活用」(30%)も30%を超える結果となった。

 企業規模別でみると、大企業の1位は「データ活用」で40.5%、2位は「AI活用(ChatGPT等)」で39.7%、3位が「ITプロジェクトマネジメント」で37.4%であったのに対して、中小・スタートアップ企業の1位は「データ活用」で38.5%、2位は「セキュリティ」「AI活用(ChatGPT等)」で29.2%、3位は「ITプロジェクトマネジメント」で25.4%という回答だった。

 データ活用やAI活用が実際に取り組まれているうえで重要視されているのに加え、クラウド活用も重要視されてきていることがわかった。

リスキリング施策実施企業の70%以上が成果を実感

 所属企業が取り組むリスキリング施策において、成果実感について質問したところ、「大きな成果が実感できた」との回答は12.4%(前回16%)、「成果を実感できた」との回答は59.2%(前回55%)となり、リスキリング施策の成果を感じている企業は、全体で71.6%となった。

リスキリングにおける失敗例が明らかに

 所属企業におけるリスキリング施策の失敗例について質問したところ、全体の1位は「従業員任せになり、成果に繋がらなかった」で38.2%、2位は「研修・学習内容が実務にマッチしていなかった」で35.6%、3位は「会得したスキル・知識を実践する場がなかった」で31.8%という回答だった。

 リスキリングの実施率が全体で40%を超えている状況の中、リスキリング施策を実施した先に何を達成したいのかのゴール設定や成功させるための企画策定や要件の整理、学習カリキュラムや実際に運用していく際の設計など育成戦略の重要性が明らかになった。

全体の約半数が1週間に1回以上生成AI(ChatGPT等)を業務活用しているものの、具体的な課題も浮上

 所属企業での生成AI利用における公式環境が用意されていると回答した人にどれくらいの頻度で活用しているか質問したところ、約半数が1週間に1回以上生成AIを業務活用していることが明らかになった。

 また、業務活用する上での課題について質問したところ、1位「検索エンジンと似た使い方が主で活用効果を実感できていない」(45%)、2位「業務プロセスに組込む方法がわからない」(30.9%)、3位「生成AIの回答内容が低精度で役立たない」(29.8%)など、実務において効果的な活用に向けた理解と導入に対する障壁を抱えていることがうかがえる。

リスキリング施策の取り組んだ人の約70%が月額報酬がアップし、中には5万円以上アップも

 リスキリング施策について、自身が取り組んだか質問したところ、41.7%が取り組んでいると回答した。

 業種別では、製造業が64.2%と通信情報サービス業の23.5%、その他42.8%に対して高い結果だった。

 また、リスキリング施策に取り組んだ結果報酬額にどの程度影響があったか質問したところ、70%以上がアップしたと回答し、その中でも月額2万円程度アップしたと回答した人の割合がもっとも多く、28.5%だった。月額5万円以上アップしたと回答した人も5.2%いた。リスキリングへの取り組みがスキルだけでなく、報酬変化にも関わってくることがうかがえる。

【調査概要】

調査手法:インターネットリサーチFastask(ジャストシステム提供)でアンケート調査を実施

調査対象:全国の企業に勤めている人

調査期間:2025年1月30日~2月4日

対象人数:600

企業属性:

※大企業︓従業員数が300人以上の企業

※中小企業とスタートアップ︓従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置かない企業と従業員数が300人未満で、新規事業開発と成長を経営の主軸に置く企業。大企業の子会社やグループ会社は含まれない

※製造業:電子部品・デバイス・電子回路製造業、情報通信機械器具製造業、電気機械器具製造業(上記に含まれないもの)、その他製造業

※通信情報サービス:通信業、情報サービス業、その他の情報通信業

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