セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、Tableau PulseとTableau Agentの日本語対応を開始した。これにより、ユーザーは日本語でデータと対話し、視覚化されたインサイトをもとにアクションを導き出すことが可能になる。

「Tableau AI」について
Tableau AIは、Tableau PulseとTableau Agentから構成されるAI機能のスイートで、データ分析とビジュアライゼーションの強化を目的に設計されている。これらのAI機能を統合することで、ユーザーはインテリジェントかつパーソナライズされたインサイトをワークフロー内で直接得ることができ、インサイトの発見までの時間を短縮し、データアナリストの反復作業を削減できる。Tableau AIは、さまざまなデータソースを活用して分析を行い、包括的かつビジネスニーズに即したインサイトを提供する。さらに、Salesforceプラットフォームに直接組み込まれたAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layerを介してAI機能を実行することにより、信頼性と安全性を実現する。
Tableau PulseとTableau Agentは、Tableau Cloudで利用可能な生成AI技術を活用したアナリティクス機能。日本語の自然言語でデータと対話することで、分析結果に基づく具体的なアクションにつながるインサイトを容易に発見することができるようになる。
「Tableau Pulse」
Tableau Pulseは、ビジネスユーザー向けのAIアシスタント機能。あらかじめ設定したビジネスの進捗を示す指標の状況をいつでも確認でき、注目すべき指標の変化に関するインサイトを文章で提供する。また、ユーザーがTableau Pulseで確認しているデータを詳細に分析するための質問を、その場で提案する。これにより、ユーザーはもっとも関心のある質問文をクリックするだけで、深掘り分析を容易に行うことができる。さらに、自然言語によるデータとのチャット形式の対話を通じての分析が可能になる。
「Tableau Agent」
Tableau Agentは、アナリスト向けのAIアシスタント機能。ユーザーのアナリティクスをガイドし、ビジュアライゼーションのエキスパートになる手助けをする。データに関するさまざまな質問に回答し、ガイドに沿って操作を進めることで、最適なTableauのViz(ビジュアライズされたグラフや表)を構築することができるため、効率的にダッシュボードを作成する。また、Salesforceプラットフォームに直接組み込まれたAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layerを活用することで、データの安全性が確保される。
Tableauは、データの視覚化および分析を通じてユーザーがデータを理解し、直感的かつ効果的な意思決定を行えるよう支援してきた。2025年2月に発表されたTableau Nextは、Salesforceプラットフォーム上に構築され、Agentforceと統合された次世代のエージェント型分析プラットフォームである。既存のTableau Cloudに加え、Tableau NextでもTableau AIの機能を活用できるようになる。自律型および支援型エージェントを分析の各段階に組み込むことで、データからインサイトを得るプロセスを支援。これにより、ユーザーは作業を中断せずにリアルタイムでインサイトを発見して行動へ移すアナリティクス体験を得ることができる。
リバネスナレッジ 取締役 シニア・ビジネス・システムズ・アナリスト 平塚武氏のコメント
リバネスナレッジでは、Tableau AgentとTableau Pulseによりデータに基づく意思決定が加速しました。日々のアクション数の振り返りにはTableau Pulseが活躍し、設定すれば最新情報を考察とともに受け取れます。モバイル対応しているため、移動中や朝の身支度中に情報をキャッチアップでき、従来デスクで30分〜1時間かけていた作業が不要になりました。また、データを深掘りする際にはTableau AgentのWebオーサリングが役立ちます。会議中の議論をしながらでも、依頼すれば自動でチャートを作成してくれるため、単なる時間短縮にとどまらず、議論の質も向上します。このように、Tableau AgentとTableau Pulseは日々の意思決定に欠かせない存在です。今後も進化し続けるTableau+の新機能に期待しています。