グロービスが提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、40代中間管理職を対象に「新たな場における挑戦に伴う不安や課題」に関する実態調査を実施した。
40代中間管理職の約5割が、直近1年間に仕事上で何かしらの変化を経験

「直近1年間で、ご自身に起こったこと」をたずねる設問への回答では、40代中間管理職の約5割が仕事上で何かしらの変化を経験していることが明らかになった。具体的な変化の内容として、もっとも多かったのは「所属組織内で新たなプロジェクトに参加した」で8.7%、次いで「所属組織内で担当する顧客や業務範囲が変わった」が8.3%、「所属組織内で異動した」が7.8%だった。
新たな場での不安や課題は、多岐にわたる

続いて、新たな環境での挑戦である「所属組織内で新たなプロジェクトに参加した」「所属組織内で異動した」「転職をした」を選んだ人を対象に、「新たな場で活動を始めた際の不安や課題は何だったか」を質問した。その結果、1位が「業務量が多いこと」で44%、2位が「新しい部下、同僚とのコミュニケーション」で42.1%、3位が「成果へのプレッシャーが強いこと」で38.7%。また、4位以降も回答率30%を超える回答が複数続くかたちとなった。ここから、新たな場で活動を始めた際の不安や課題は多岐にわたることがうかがえる。
新たな場に挑戦した40代中間管理職の約9割が、「世代間ギャップ」に起因する課題に直面

直近1年間に新たな場で活動を始めた際に不安や課題を感じたと回答した人に「直近1年間に新たな場で活動を始めた際、世代間ギャップが原因で感じた悩みや課題は何か」を質問したところ、1位が「若手の育成・教育がうまくいかない」で39.5%、2位が「世代間で働き方への考え方が異なり、マネジメントが難しい」で36.5%、3位が「異なる世代間でのコミュニケーションが生まれづらい」で25.3%という結果だった。一方、「特になかった」という回答は8.5%にとどまった。
こうした結果から、40代中間管理職の約9割が、新たな場において、世代間ギャップに起因する課題に直面していると言える。
6ヵ月以上が経過しても、7割以上の人は不安や課題が解消されていない

新たな場で活動を始めてから6ヵ月以上が経過したと回答した人に、当時の不安や課題は解消されたかを質問したところ、もっとも多かったのは「一部は解消された」で58%だった。「大部分が解消された」21.9%と「完全に解消された」5.5%の合計は3割未満にとどまり、7割以上の人が、新たな場で活動を始めてから6ヵ月以上経過しても、悩みや課題が解消されていないということが判明した。
新たな場での不安や課題、周囲への質問・相談、学習で積極的に解消

直近1年間に新たな場で活動を始めた際の不安や課題が「完全に解消された」または「大部分が解消された」と回答した人に「不安や課題を解消するために取った手段」を質問したところ、1位が「部下や同僚に質問・相談しながら解決した」で50%、2位が「業務経験を積む中で自然に解消された」で43.3%、3位が「上司に質問・相談しながら解決した」で40%、4位が「不安・課題に感じることに関して学習をした」で28.3%という結果だった。
この結果から、業務経験を積む中で自然に解消された人も一定数いるものの、自ら積極的に行動することで不安や課題を解消した人が多いことがうかがえる。

また、「不安・課題に感じることに関して学習をした」と回答した人に対して、何を学習したかを質問したところ、もっとも多かったのが「リーダーシップ」で52.9%、続いて同率で「マーケティング」と「ITスキル・デジタルリテラシー」が47.1%、という結果だった。
【調査概要】
調査期間:2025年2月7~10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:ホワイトカラーの職種(※)に就く40代中間管理職
調査人数:1,715名
※ホワイトカラーの職種:営業職、経理職、総務職、事務職など