フレクトは、NTTビジネスソリューションズのマンション向け営業システムの開発を支援した。

NTTビジネスソリューションズの光ビジネス事業では、主に光回線を基盤としたインターネットサービスを展開しており、現在、「フレッツ光 全戸加入プラン」の提供に注力している。同プランは集合住宅の全戸に高速インターネット接続環境を提供し、入居者の満足度向上や物件の付加価値向上に貢献している。
昨今、日本全体で生産年齢人口が減少する中、NTTビジネスソリューションズは、労働力不足に伴う業務効率化の必要性に直面していた。しかし、変化の激しいマンション市場において、従来のシステムでは管理項目の自由度が低く、案件状況の把握が困難であったため、レポートや集計作成において時間を要し、効率化を妨げる要因となっていた。
そこで今回、フレクトの支援により、Sales Force Automationを活用し、「商談発掘」「商談推進」「カスタマーサクセス」の各業務フェーズを一元的に管理することで、売上および利益の拡大を目指したシステムの構築に至った。
開発のポイント
【商談発掘フェーズ】見込み顧客の情報を共同で活用
これまで分散していた見込み顧客の情報をSalesforceに集約。これにより取引先情報・物件情報や営業活動をひとめで把握できるようになり、組織全体で情報を共有し、有効活用することが可能となった。その結果、次のフェーズに進む商談数が増えた。
【商談推進フェーズ】商談管理の効率化とデータ活用で営業力を強化
営業担当者が扱うすべての商談をSalesforceで一元管理し、進捗状況を可視化する。これにより属人的な判断に依存せず、状況を客観的に把握したうえで適切な対応が可能になった。また応対状況や商談結果などの入力作業を効率化することで、営業担当者の業務負担が軽減した。
さらに、プロセスごとの商談金額がリアルタイムで可視化されることで、目標達成に向けた営業施策を適切かつスピーディに実行できるようになった。
【カスタマーサクセスフェーズ】データの活用を実現
問い合わせ内容、取引先情報、物件情報、過去の対応履歴を照らし合わせて確認することで、適切な対応が可能になった。とくに、長期間にわたる顧客対応において、顧客との接点情報を統合・分析することで、経営戦略や商品企画への活用ができるようになった。