HubSpot Smart CRMの導入・運用支援を通じてRevOpsソリューションを提供する100(ハンドレッド)は、パナソニック インダストリーのHubSpot活用事例を公開した。
導入の背景と課題
パナソニック インダストリーは、電気部品・電子部品・制御機器・電子材料などの開発・製造・販売を手掛ける企業。グローバル市場における競争力を高めるため、営業・マーケティング手法の刷新とデジタル技術を活用した業務効率化が求められていた。しかし、次のような課題に直面していた。
【課題】
- 旧CMSの技術的な制約により、コンテンツの更新や施策の即時対応が困難
- 情報管理が属人的で、業務の効率化が進まない
- データの活用が不十分で、ターゲットマーケティングの精度が低い
- 営業活動の負荷が高く、適切な顧客フォローが困難
このような課題を解決するため、パナソニック インダストリーは、HubSpot Content Hub(旧CMS Hub)の導入を検討し、100とともに移行プロジェクトに着手。マーケティングと営業のデータ活用を強化し、戦略的で一貫性のある顧客対応を実現することを目指した。
課題の解決策と取り組み内容
本プロジェクトでは、グローバル規模での営業・マーケティングの強化を目的に、次の施策を実施した。
1.グローバル対応のCMS構築と運用の効率化
- HubSpot Content Hubを導入し、技術的な制約を解消するとともに、スピーディなコンテンツ更新を実現
- 多言語ページの管理を最適化し、各地域のマーケティング施策を統一
- IT部門への依存を減らし、マーケティング担当者が自らウェブサイトを更新できる環境を整備
2.データ活用の強化とターゲティング精度の向上
- 顧客属性データを一元管理し、データドリブンなマーケティング施策を展開
- メールマーケティングやコンテンツ配信を最適化し、リードナーチャリングを強化
3.営業・マーケティングの連携強化
- HubSpotのSales Hub・Marketing Hubを活用し、営業とマーケティングのデータを一元管理
- 案件進捗や顧客対応をリアルタイムで共有し、抜け漏れを防止
- 営業チームがもっとも適したタイミングでフォローアップできる体制を構築
達成された成果
本プロジェクトにより、パナソニック インダストリーは次の成果を得た。
- ウェブサイトの更新スピードが向上し、マーケティング施策の実行力が強化
- 各地域での施策を統一し、ブランドの一貫性を確保
- ウェブ経由のリード獲得数が3.5倍に増加し、商談化率の向上に寄与
- 営業とマーケティングの連携が強化され、アプローチ漏れを解消
- データ活用による戦略的な営業活動が可能に