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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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差別化が難しい業界でも成果を上げる! 「アナログツール」活用法

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 はがきの値段が63円から85円に上がる。1枚送って85円と聞くとかなり高く感じるものだ。ただでさえ、はがきや手紙などのアナログなコミュニケーションツール離れが進んでいる。今後も利用者は減少傾向となるだろう。裏を返せば、アナログツールはブルーオーシャン。使い方次第で営業の強力な武器になる。効果的な使い方について紹介させてほしい。

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手書きな「だけ」では意味がない

 少し前のこと。郵便受けに1枚のはがきが投函されていた。「誰からだろう?」と見ると、地元の銀行からだった。しかも手書きでメッセージが書かれており、「お客様がくるのをただ待っている時代ではなくなったのだな」と感じたもの。

 実は、この地元の銀行には「上から目線」というネガティブなイメージを持っていた。不良債権が少なく黒字の勝ち組銀行で「借りたければ貸してあげても良い。嫌ならほかでどうぞ」というスタンスだった。実際に窓口で冷たい対応をされ「もうちょっと良い言い方はないのか……」と思ったこともある。

 しかし今は違う。少しでも迷っていれば、係りの人が「どうされましたか?」と優しく声をかけてくる。ちょっと手続きをしただけで“お礼状”が届く。かなりホスピタリティが向上している。もちろん営業活動もしっかりしている。「少しでも利益を上げよう」という気持ちが高まっているのを感じた。銀行でさえも、これほどのサービスをしているのだから、営業に携わっている者はさらに進化せざるを得ない。

 接点を持ったお客様にお礼状を送る努力も素晴らしい。ただ、そのはがきを見て「もったいないことをしているな」と思った。実に残念な行為をしていることに、銀行は気がついていない。

 私は営業のコンサルタントなのだが、専門は”書く力で売る”こと。この分野については、何冊も書籍を出しており、得意分野だ。だからどうしても欠点が見えてしまう。この銀行だけではないが、工夫されていないはがきを見るたびにもどかしくて仕方がない

 送られてきたお礼はがきには手書きで「このたびは当行をご利用いただきましてありがとうございます。またのご来場をお待ちしております」とメッセージが書かれている。おそらく「手書きのほうがより気持ちが伝わる」といった指導を受けているのだろう。これは間違いではないが、何の印象にも残らない。

 最大の問題は“顔写真など、その人のことがわかるものが掲載されていない”こと。名前は書いてあるが“誰から送られてきたのか”がまったく思い出せないのだ。これは致命傷になる。はがきを受けとっても感謝の気持ちも生まれない。経費はもちろん、行員たちの労力も無駄になる。コスパ、タイパが叫ばれるなか、投資したものが無駄になってしまうのはダメージが大きい。

 ではどうすれば良いのか? 好例を紹介しょう。

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差別化が厳しい業界でも武器に アナログツール活用のポイント

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この記事の著者

営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)

群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2019年までに56冊の本を出版。ベストセ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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