ビズリーチは、「ビズリーチ」に登録するヘッドハンターを対象に中途採用・転職活動に関するアンケート調査を実施した。
「明確な転職意向が固まっていない段階での相談が増加」が最多
今後(向こう3ヵ月)の企業の中途採用活動について、「活性化する」と予測したヘッドハンターは8割以上であった。また、1年前と比較した求職者の傾向を尋ねると、「明確な転職意向が固まっていない段階での相談が増えた」という回答が62.2%ともっとも多い結果に。そのほかにも、「主体的なキャリア形成の意識が高まった」は28.6%、「日系大手企業に勤務する求職者からの相談が増えた」は14.3%という結果になり、「自身のキャリアを主体的に構築していくための、セルフキャリアマネジメント意識が高まっていることがうかがえます」と考察された。
ヘッドハンターへの相談内容の1位は「会社の将来への不安」が73.3%
求職者からの相談内容としては、「会社の将来に不安がある」が73.3%、次いで「業界自体の将来に不安がある」が44.7%と上位に。
コロナ禍の影響下で転職成功する求職者の特徴は「自己理解」「専門性」「柔軟性」
長引くコロナ禍においても転職を成功させているビジネスパーソンの特徴を尋ねる設問では、「自己理解(自分の強みややりたいことの言語化)」「専門性」「柔軟性」などが挙げられた。また、フリー回答として転職者に向けたアドバイスを尋ねると、昨年と比較して求人が回復傾向にあると勇気づける声も。
「コロナ禍の影響下で転職成功する求職者の特徴をお聞かせください」
- 自分のできることや今後どうなりたいかを俯瞰し、それを第三者に伝えることができる人物。
- 今までの経歴における成功要因の棚卸しができていること。
- 以前より自身のやりたいことが明確になっていて、転職活動の軸がぶれていない方。
- 明確な強み(スペシャリティー)のある方。
- 将来性のある自己スキルを磨いている方。
- 柔軟性や対応力のある方。客観的・論理的思考力の高い方。
- 柔軟性があり、受け入れる力がある方。
「求職者へのアドバイスをお願いします」
- 転職意向の有無にかかわらず、ご自身の環境に応じてキャリアの棚卸しを行うことにより、良い働き方が実現できます。
- キャリアについて相談相手がいることは、キャリア構築の大きなアドバンテージです。気軽にヘッドハンターに相談してください。
- 同じ会社で長く働き、キャリアを積んでいくことが必ずしも良いとは限らなくなった時代のため、いつでも転職できるようスキルの向上に努められることと、常に転職活動を想定して、どんな仕事をしながらどんな生活をしていきたいかを考えておくことを強くお勧めします。
- 昨年と比べて求人自体は回復傾向にあります。その一方で、2019年と比較すると、ポテンシャル枠や第二新卒枠は減少しています。ビジネスプロフェッショナルに有利な活動時期だと思いますが、そのチャンスに乗っかろうという方が少ない状況だと感じています
- コロナ禍の影響で漠然とした不安を抱えている求職者が多いと感じますが、転職活動において大事なことは変わりません。現在までのご自身のキャリアを振り返り、そして未来に向けてなぜ今転職をするのか明確にすることが大切です。
調査概要
- 調査対象:ビズリーチに登録するヘッドハンター
- 調査期間:2021年4月15日~2021年4月21日
- 有効回答数:602