エンは、運営する若手ハイキャリアのためのスカウト転職サービス「AMBI」上で、39歳以下のユーザーを対象に「キャリアビジョン」についてアンケートを実施し、1,077名から回答を得た。

若手の7割以上が「キャリアビジョンがある」と回答。見つかったきっかけ、トップは「任される仕事をしていく中で自然と見つかった」(図1~3)
【図1】現在、キャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)はありますか?
AMBIを利用する39歳以下の人にキャリアビジョンの有無を質問したところ、73%が「ある」(明確にある:23%、なんとなくある:50%)と回答した。
【図2】キャリアビジョンが「明確にある」「なんとなくある」と回答した方に伺います。見つかったきっかけを教えてください。(複数回答可/年代別)
さらに、キャリアビジョンがある人に、見つかったきっかけを質問したところ、トップは「任される仕事をしていく中で自然と見つかった」(49%)という回答だった。年代別で見ると、10ポイント以上の差があった回答は「学生時代からあった」(20代:37%、30代:24%)と、「結婚/出産を含むライフイベント」(20代:8%、30代:19%)だった。
なお、「その他」と回答した人の具体的な回答は「留学」「上司との対話」「同僚からの刺激」「趣味からの発見」「社外コミュニティへの参加」などだった。
【図3】キャリアビジョンが「どちらかというとない」「ない」と回答した方に伺います。今後のキャリアについて考えていることを教えてください。(複数回答可/年代別)
続いて、キャリアビジョンが「どちらかというとない」「ない」と回答した人に、今後のキャリアについて考えていることを質問したところ、20代、30代いずれも「転職活動をしたい」が最多だった(20代:57%、30代:58%)。
約3人にひとりが、キャリアビジョンを「現職では実現できない」。現職でビジョンを実現できない層の、9割超が転職を検討する実態が明らかに(図4~6)
【図4】現在キャリアビジョンが「明確にある」「なんとなくある」と回答した方に伺います。現在の会社ですでに実現できたもしくは今後実現できると思いますか?(年代別)
「キャリアビジョンがある」と回答した人に、現在の会社ですでに実現できたもしくは今後実現できると思うかを質問したところ、「すでに実現している」は5%、「いずれ実現できると思う」は59%だった。
【図5】現在の会社でキャリアビジョンを「実現できないと思う」と回答した方に伺います。現在の会社で実現できないと思う理由を教えてください。(複数回答可/年代別)
現在の会社でキャリアビジョンを「実現できないと思う」と回答した人にその理由を質問したところ、「会社に自分のキャリアビジョンに合う仕事がない」(53%)で最多だった。次いで「ロールモデルとなる人がいない」(43%)、「会社や業界の将来性に不安がある」(41%)が続いた。
【図6】現在の会社でキャリアビジョンを「実現できないと思う」と回答した方に伺います。それが理由で転職を考えたことはありますか?(年代別)
また、現在の会社でキャリアビジョンが「実現できないと思う」と回答した人に、それが理由で転職を考えたことはあるかを質問したところ、93%が「ある」と回答した。
異動希望や社内公募制度など、キャリアビジョンを実現する制度が現職に「ない」が半数以上。約4人にひとりは上司や先輩からキャリアビジョンを聞かれず(図7~8)
【図7】キャリア面談や異動希望申請、社内公募制度など、現在の会社で自身のキャリアビジョンを実現するための制度はどのくらいありますか?(年代別)
現在の会社で、異動希望申請や社内公募制度など自身のキャリアビジョンを実現するための制度があるかを質問したところ、「ある」と回答した人は45%(十分にある:11%、たまにある:34%)と半数以下にとどまり、「ない」と回答した人が半数を上回った(あまりない:35%、ない:21%)。
【図8】上司や先輩からキャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)について聞かれて、苦痛に感じたことはありますか?(年代別)
続けて、「上司や先輩からキャリアビジョン(仕事で実現したいことや将来のありたい姿)について聞かれて、苦痛に感じたことはありますか?」と質問したところ、23%と約4人にひとりは上司や先輩からキャリアビジョンを聞かれないことがわかった。
キャリアビジョンについて聞かれることをどのように感じるかの具体的なコメントは次のとおり。
Q.キャリアビジョンについて聞かれることをどのように感じますか?
▼「日常的に聞かれることがあり苦痛である」「たまに聞かれて苦痛である」と回答した人
- 能力が明らかに足りていない状態で伝えたとしてもすぐには実現できないから(20代男性)
- 詳細を話すことで、現在のポジションや人間関係に支障が出ないか気になる(20代女性)
- 会社の方針に誘導するかのようなキャリアビジョンの聞き方が多いため苦痛(30代男性)
- ライフイベントを前提に聞かれるため、決めつけられていることに苦痛を感じた(30代女性)
▼「日常的に聞かれるが苦痛とは感じない」「たまに聞かれるが苦痛とは感じない」と回答した人
- キャリアビジョンを伝えることによって意見が反映され、融通が利いたことがあった。また、公言することで自分を鼓舞することにもつながると感じる(20代男性)
- 上司や周りの人に目標を伝えたほうが叶いやすいと感じるから(20代女性)
- キャリアビジョンを話すことは自分の考えを整理したり、視野を広げたりする良い機会だと思う(30代男性)
- キャリアビジョンを考えたり人に話したりすることは楽しいことだと思うから(30代女性)
▼「聞かれる相手によって感じ方が異なる」と回答した人
- あまり尊敬できない上司にキャリアビジョンを聞かれる場合は苦痛に感じる(20代男性)
- 上司など人事考課される方から聞かれるのはありがたいと思うが、業務研修の一環で普段全く関わりが無い方に発表しなければならないことがあり、それは腹落ちできなかった(20代女性)
- 上司も会社の制度上聞いているだけで親身に聞いている様子がなく、キャリア形成支援を考えていないだろうと感じたため(30代男性)
- 直属の上司であれば素直に答えることができるが、2階層以上離れた役職の高い人に聞かれると、良いことを答えなくてはと思ってしまう(30代女性)
▼「キャリアビジョンを聞かれることがない」と回答した人
- 新卒入社以来、上司との面談は業績目標の確認が中心で、将来どうなりたいかまでは聞かれたことがない(20代女性)
- 小さなスタートアップ企業で個人のキャリアより会社の成長が優先されるフェーズのため、キャリアビジョンについて話す機会が少ない(20代女性)
- 困っていることがあればいつでも言ってと言われるが、単に放任されているだけ(30代男性)
- 様々な部署や仕事を経験させたくない社内風土のため、違うキャリアにチャレンジしたい旨を伝えると煙たがられたことがある(30代女性)
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:「AMBI」を利用する39歳以下のユーザー
調査期間:2025年4月8日~2026年3月26日
有効回答数:1,077名
