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目標達成している管理職は、部下への「ポジティブフィードバック」が多い傾向に/ラーニングエージェンシー

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 ラーニングエージェンシーおよびラーニングイノベーション総合研究所では、2023年6月19日~8月31日の期間で、484名の管理職を対象に「管理職意識調査」を実施。第1弾の「部下へのフィードバックの実態」、第2弾の「部下へのフィードバックの手法」に続き、今回は「目標達成につながる部下へのフィードバック」の在り方に焦点を当て、分析結果を公表した。

目標達成したことがない管理職は、達成している管理職よりも「部下育成」に悩みを抱えている。その割合は6割超

 管理職の「悩み」についてたずねたところ、もっとも多い悩みは「部下の育成」であることがわかった。次に「目標達成度合い」で比較すると、部門目標や部門計画を達成したことがない管理職(以下、「目標達成したことがない管理職」と記載)は、毎年部門目標や部門計画を達成している管理職(以下、「毎年目標達成している管理職」)に比べ、「部下の育成」に悩んでいると答えた割合は15.5ポイント高い結果となった。「目標達成したことがない管理職」の方が部下の育成に悩みを抱えていることがわかる。

フィードバックの「頻度」について、目標達成している管理職は「即時」がもっとも高く、目標達成したことがない管理職は「特に頻度は決めていない」がもっとも高い結果に

 フィードバックの頻度についてたずねたところ、「毎年目標達成している管理職」は「即時フィードバック」をしている割合が25.9%ともっとも高く、「目標達成したことがない管理職」に比べ、13.1ポイント高い結果となった。一方、「目標達成したことがない管理職」は、フィードバックの頻度を「特に決めていない」との回答が25.6%となり最大の割合となった。

目標達成している管理職は「ポジティブフィードバックが多く、ネガティブが少ない」。一方、達成したことがない管理職は、ポジティブとネガティブの割合は「特に決めていない」と回答する割合が最多

 フィードバックの内容について「ポジティブとネガティブの割合」をたずねたところ、「毎年目標達成している管理職」は、「ポジティブが多く、ネガティブが少ない」と回答した割合が42.9%ともっとも高くなった。この項目は、目標達成している管理職ほど高い結果となった。一方、「目標達成したことがない管理職」は、「特に決めていない」と回答する割合が28.2%ともっとも高くなった。

目標達成していない管理職ほどフィードバックを「躊躇」する傾向に。その理由は「適切な伝え方がわからなかったから」「もう少し様子を見てからでもよいかと思った」が最多に

「部下にフィードバックすることを躊躇したことがあるか」をたずねたところ、「目標達成したことがない管理職」の66.7%が部下へのフィードバックを躊躇したことがあることがわかり、目標達成できていないほど、躊躇する割合が高くなることが明らかとなった。

 また、フィードバックを躊躇する理由にも違いがあった。「目標達成したことがない管理職」は「もう少し様子を見てからでも良いかと思ったから」と考える割合が「毎年目標達成している管理職」よりも17.1ポイント高くなり、「適切な伝え方がわからなかったから」と並び最多となっている。

 一方、「毎年目標達成している管理職」は、「部下の反応に対して不安があるから(38.8%)」「適切な伝え方がわからなかったから(38.8%)」など、フィードバックのスキルに対する不安の項目が上位となった。

評価者として感じる課題について、目標達成している管理職は「評価の時間をとれていない」と回答。一方、目標達成したことがない管理職は「部下に嫌われたくない」と回答

 管理職が、評価者としてどのような課題を抱いているか質問したところ、「毎年目標達成している管理職」は、「評価時、ひとりひとり十分に時間をとることができていない(27.0%)」との回答がもっとも多かった。その次に「評価の期間全体で評価せず、直近の部下の状況に引きずられてしまう(26.5%)」が続いた。

 一方、「目標達成したことがない管理職」は、「部下に嫌われたくないために、厳しい評価から逃げている(28.2%)」という回答が上位に挙がった。

調査概要

【ラーニングイノベーション総合研究所「管理職意識調査(部下へのフィードバック手法編)」】

  • 調査対象者:同社が提供する管理職向け研修の受講者
  • 調査時期:2023年6月19日~8月31日
  • 調査方法:Web・マークシート記入式でのアンケート調査
  • サンプル数:484人
  • 属性

(1)業種

情報通信業 106人(21.9%)

製造業 96人(19.8%)

卸売業,小売業 56人(11.6%)

サービス業(他に分類されないもの) 56人(11.6%)

建設業 29人(6.0%)

不動産業,物品賃貸業 20人(4.1%)

学術研究,専門,技術サービス業 20人(4.1%)

運輸業,郵便業 15人(3.1%)

電気,ガス,熱供給,水道業 13人(2.7%)

金融業,保険業 13人(2.7%)

生活関連サービス業,娯楽業 7人(1.4%)

宿泊業,飲食サービス業 6人(1.2%)

複合サービス事業 6人(1.2%)

教育,学習支援業 3人(0.6%)

医療,福祉 2人(0.4%)

その他 36人(7.4%)

(2)企業規模

1~50人 56人(11.6%)

51~100人 101人(20.9%)

101~300人 198人(40.9%)

301~1,000人 97人(20.0%)

1,001~5,000人 27人(5.6%)

5,001人~ 4人(0.8%)

分からない 1人(0.2%)

※各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としている

※構成比などの数値は小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%とならない場合がある

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