キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関「Job総研」を運営するライボは、20~50代の社会人158人の女性を対象に「2022年 女性のワークライフ実態調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査対象者:全国/女性/20~50代
- 調査条件:1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1,000人以上規模の会社に所属
- 調査期間:2022年9月7日~9月12日
- サンプル数:158人
- 調査方法:インターネット調査
調査結果
結婚願望があるかたずねたところ、「ある」46.8%、「どちらかといえばある」26.6%を合算した73.4%が「結婚願望がある」と回答。「ない」12.0%、「どちらかといえばない」14.6%を合算した26.6%が「結婚願望はない」と回答した。
年代別では、「結婚願望がある」割合は30代(84.5%)がもっとも多く、20代(68.5%)、50代(68.2%)と続いた。「結婚願望がある」割合がもっとも少なかったのは、40代の62.5%。
理想の将来像として、結婚後のワークライフをたずねた。その結果、「共働き」が71.5%、「専業主婦」が15.8%という回答になった。割合がもっとも少なかったのは、「生涯独身」の8.2%。
パートナーに求める仕事と家庭の優先度をたずねた。「家庭を優先してほしい」10.3%と「どちらかといえば家庭を優先してほしい」59.5%を合算した69.8%が「家庭を優先してほしい」と回答。30.2%が「仕事を優先してほしい」と回答した。
結婚後も働きたいかたずねたところ、74.1%が「働きたい」、4.4%が「辞めたい」と回答。出産後も働きたいかについては、76.4%が「働きたい」、23.4%が「働きたくない」と回答した。
結婚後も働きたい理由
- 一度離れてしまうと再びキャリアを形成するのが困難
- 離婚したり、死別したら誰も助けてくれない
- 仕事を通じて社会の一員として存在していたいから
- 経済的に不安を感じたくないから
- ひとりだけの収入では経済的に自由に暮らせないため
出産後も働きたい理由
- 子どもの将来を、金銭的問題で諦めさせることのないようにするため
- 子どもに不自由な思いをさせたくないから
- 仕事をしている姿を子どもに見せたいから
- 育児だけだと精神的に息詰まりそうだからできるだけ両立したい
- 子どもの将来のためお金を蓄えておきたいから
子育てと仕事の両立に不安があるかたずねたところ、78.5%が「ある」、21.5%が「ない」と回答した。
具体的な不安の内容
- 時間的、経済的に余裕を持って生活をまわせるか
- 共働きになったときのパートナーの協力が得られるか
- 出産後に復帰できるか、キャリアを保てるのか
結婚と転職どちらを先にした方がいいと考えるかたずねたところ、33.5%が「転職」、29.2%が「結婚」と回答した。
結婚や出産の都合による女性の転職は不利だと思うかたずねたところ、「とても不利だと思う」34.8%と「不利だと思う」37.3%を合算した72.1%が「不利と思う」と回答した。
不利だと思う理由は「家庭や育児でキャリアに空白ができ採用されにくくなる」(48.8%)がもっとも多く、「子育てで転職するタイミングが取りづらい」(42.3%)、「子育ての理解やサポートがある求人が少ない」(34.1%)と続いた。
女性のライフワークに関する自由記述回答
- 仕事がうまく行っているため、結婚・妊娠・出産によってキャリアを中断したくない
- 恋愛や結婚の方向性が定まっておらず、今のキャリアの方向性でいいのか迷いがある
- 結婚や出産のことを考えるとプライベートを優先したいが、現実的には仕事優先になっている
- ライフステージによってキャリアの選択が迫られることに悩んでいます
- 転職したいが新天地ですぐに産休に入りづらいのではないかと懸念してしまう