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超初心者向け!やりたいことから選ぶExcel関数11選と計算のルール

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 SUM関数やCOUNT関数などのExcel関数を聞いたことはあるものの、使える自信がないという関数初心者の方は必ずいる。誰しも最初は初心者だ。そこで今回は、Excel関数が初めての方向けに、よく使われている関数11選をやりたいことから選べる形で紹介する。それに加えて、関数を使う上で欠かせないExcel上の計算ルールも見ておこう。

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超初心者向け!やりたいことから選ぶExcel関数11選

 まずは、よく使われているExcel関数11選から始めよう。Excelにはどのような関数があるのかを知りたい場合にも役立つだろう。なお、Excelの関数は約500ある。カテゴリーは、文字列や日付と時刻、情報、統計、データベースなど10以上もあるため、すべてを覚える必要はない。

合計:SUM

 SUM(サム)関数は、数値の合計を求めるときに使う、もっとも基本的な関数のひとつだ。指定したセルの合計を計算してくれる。

=SUM(A2:BA11):A列2番目からA列11番目までのセルの合計

=SUM(A2:A11,C2:C11):A列2番目からA列11番目と、C列2番目からC列11番目までのセルの合計

平均:AVERAGE

 AVERAGE(アベレージ)関数は、指定したセルの平均値を求める関数だ。セルに「0(ゼロ)」が入力されていると、そのゼロを含めた平均値になるが、空白は計算の対象外となる。

=AVERAGE(A11, B11, C11)またはAVERAGE(A11:C11)

=AVERAGE(A2:C11)

数える:COUNT

 COUNT(カウント)関数は、指定したセルに数値が何個入力されているかを数えるものだ。日付と時間はカウント可能だが、文字列は対象外となる。

=COUNT(A2:B11)

=COUNT(A2:A11,C2:C11)

最大値・最小値:MAX, MIN

 指定した範囲の最大値と最小値を確認したい場合には、MAX(マックス)関数(最大値)とMIN(ミン)関数(最小値)を使う。検索対象は数値のみで、文字列や空白セルなどは無視される。

 最大値や最小値の確認はもちろんのこと、入力されたデータを集計する前処理として、外れ値(通常範囲を大きく超える値)があるかを確認するときなどにも使う。

=MAX(A2:B11)

=MIN(A2:A11,C2:C11)

四捨五入・切り上げ・切り捨て:ROUND, ROUNDUP, ROUNDDOWN

 小数点の処理に使う関数が、ROUND(ラウンド)関数だ。指定した桁数で小数点を四捨五入してくれる。

=ROUND(258.537,2)258.54

=ROUND(258.537,1)258.5

=ROUND(258.537,0)259

 ROUNDUP(ラウンドアップ)関数は、指定の桁数へと切り上げてくれる。四捨五入との違いは、0(ゼロ)でなければ次の桁へと繰り上げられるという点だ。

=ROUNDUP(258.537,2)258.54

=ROUNDUP(258.537,1)258.6

=ROUNDUP(258.537,0)259

 ROUNDDOWN(ラウンドダウン)関数は、指定の桁数へと切り捨てる。切り捨てなので、その桁数より下の数をまるごと捨てるということだ。

=ROUNDDOWN(258.537,2)258.53

=ROUNDDOWN(258.537,1)258.5

=ROUNDDOWN(258.537,0)258

条件つきの計算:SUMIF, COUNTIF

 条件付きで計算させるIF(イフ)関数と呼ばれるものもある。例えば、条件に合う場合のみ数値を合計するSUMIF(サムイフ)関数や、条件に一致するものだけをカウントしたいときに使うCOUNTIF(カウントイフ)関数などだ。

 SUMIF関数は、商品別や担当者別に売上を集計したいときに、COUNTIFは、ある数値より大きい値が何個あるか数えたいときなどに使う。Excel初心者の方は、SUM関数やCOUNT関数に慣れてきたら使ってみよう。検索条件に文字列を指定する場合は、その文字列の前後を「”」(ダブルクォーテーション)で囲む必要がある。

=SUMIF(検索範囲,検索条件,合計範囲)[合計範囲]は省略可能

=COUNTIF(検索範囲,検索条件)

=SUMIF(A2:A11,”<10”)A2からA11までのセルで、10より小さい値の場合に合計する

=COUNTIF(A2:A11,”=女性”)A2からA11までのセルで、「女性」という文字列と一致するものがいくつあるか数える

探す:VLOOKUP

 VLOOLUP(ブイルックアップ)関数は、指定した値を検索し、その何列か右側にある値を検索し表示してくれる関数だ。使うには、検索したい値と検索範囲、列番号、検索方法の4つを指定する必要がある。

 具体的な使い方としては、商品番号から価格を調べたり、顧客番号から顧客の氏名を調べたり、従業員番号から配属部署を検索したりできる。

=VLOOKUP(検索値,検索範囲,列番号,検索方法)

=VLOOKUP(E2,A2:B11,2,FALSE)

 これは、E2の値(検索値)をA2からB11の範囲で探し(検索範囲)、E2と完全に同じ値が見つかったら(検索方法「FALSE」は完全一致)、A列から2番目の列の値(つまりB列の値)を表示させるという意味だ。

Excelの基本となる計算式のルール

 Excel関数を使えるようになるためには、まずExcelの基本的な計算ルールを知っておく必要がある。

関数の形

 関数の形のことを構文という。関数の名前に続く括弧とその中身のことだ。構文の中身ひとつひとつのことを引数という。Excel関数についての基本的な言葉を知っていないと、文章の意味を理解する前につまずいてしまうため、覚えておこう。

足し算・引き算・掛け算・割り算(四則演算)

 Excelでは、関数を使わずとも四則演算が可能だ。Excelという表計算に慣れたい場合や関数を使うまでもない場合などに使ってみよう。

  • 足し算:+(プラス)
  • 引き算:-(マイナス)
  • 掛け算:*(アスタリスク)
  • 割り算:/(スラッシュ)

~以上、~以下、~より大きい、~より小さい(比較演算子)

 Excel関数で条件を指定する場合などに使う等号や不等号のことを、比較演算子という。Excelでの計算や関数によく使うものだ。

  • ~以上:>=>=10は10以上
  • ~以下:<=<=10は10以下
  • ~より大きい:>>10は10より大きい
  • ~より小さい:<<10は10より小さい
  • ~と同じ:==10は10に等しい

関数の範囲(絶対参照、相対参照)

 Excel関数では、計算や検索の範囲を指定する。指定する範囲のことを参照範囲という。この参照範囲を指定するときの記号と参照範囲の決め方も知っておこう。

  • ~から~まで:「:」(コロン)A2:B11はA2からB11まで
  • ~と~:「,」(カンマまたはコンマ)A12, B12, C12はA12とB12とC12

 参照範囲の決め方には2種類がある。参照範囲を固定するのが絶対参照で、「$」(ドルマーク)で表される。固定すると、関数をどこかほかのセルにコピぺまたは移動しても参照範囲は動かない。固定しない場合は、関数の移動先に応じて参照範囲も動く。

このほかにも基本的なルールはあるので、少しずつ覚えていこう。

エラー表示とよくあるミス

 Excel関数では、構文や引数、参照、計算、検索の対象となるデータなどに間違いがあるとエラーが表示される。初心者の方によくあるのは、次のようなミスだ。

  • 関数そのものや参照する数値が半角ではなく全角で入力されている
  • 数値のみを計算対象とする関数に文字列のデータが含まれている
  • 関数に必要な引数が不足している
  • 左括弧と右括弧の数が合っていない(括弧が左右の1セットになっていない)
  • 関数の計算や検索対象となる参照範囲間違い

 間違いを正せるようになったら、関数への理解が深まった証拠だ。初心者の方は、徐々に使えるようになっていくことを目指そう。

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