Magic Momentは、シリーズAラウンドとして既存投資家であるDCMベンチャーズ、DNX Venturesを引受先とした第三者割当増資を実施し、三井住友銀行および日本政策金融公庫からの借入と合わせて総額約6.6億円を調達した。今回調達した資金で、営業・プロダクト・開発を中心とした組織を強化するほか、他社SaaSとの連携などの機能開発に取り組んでいく。
同社は「すべての企業が、顧客との関係性を根拠にした、正しい経営判断ができる世界をつくる」というビジョンを掲げ、エンタープライズ向けに、営業支援SaaS「Magic Moment Playbook」を提供している。同サービスは、営業プロセスや顧客エンゲージメントを可視化し、最適なアクション提案を目指すクラウドサービス。旧来の獲得型から顧客エンゲージメントを起点とした組織・オペレーション設計に貢献するほか、属人的になりがちなスキルを平準化することで成約率の向上に寄与。現在は、LINE、旭化成、USENグループなどで導入されている。
DCMベンチャーズ 日本代表 General Partner 本多央輔氏のコメント
昨今の顧客中心の企業経営への転換により、Magic Momentが提供する顧客エンゲージメント向上のためのソリューションへのニーズはさらに強まるものと考えております。村尾氏率いるチームの業界・顧客理解、また高い実行力に期待したため、前回ラウンドより出資をしております。この1年において、さまざまな変化に積極的に向き合いながらプロダクトおよびサービスの磨き込みを行い、導入企業での高い満足度や開拓できるアップサイドの大きさを示すに至り、今回ラウンドにおいても投資をリードすることにいたしました。今後、パワーアップしたチームのさらなる大躍進に期待しております。
DNX Ventures/日本代表 Managing Partner 倉林陽氏のコメント
DNX Venturesは日本のCRM市場、Sales Automation、Sales Engagement市場にながらく注目しており、Magic Momentには昨年2019年12月の前回ラウンドに続き、今回シリーズAでも投資をさせて頂きました。Magic Momentの提供する顧客エンゲージメントを向上する「Magic Moment Playbook」は、新機能開発やセールスフォースを含めた他のサービスとの連携強化により、コスト削減に加えお客様の売上拡大を実現するプラットフォームとして進化を続けています。今回のシリーズAで調達した資金を活用し、日本でも急拡大するサブスクリプションエコノミーを加速させる基盤として、業界と共に成長していくことを期待しております。