大日本印刷(以下、DNP)は、申請書や申込書のデジタル化・ペーパーレス化の促進に向けて、タブレット端末に表示するPDF帳票を担当者自身が設計・確認・検証し、システム登録できるツールを開発。この帳票作成ツールを「DNPデジタル帳票配信・受信サービス」の新機能として2019年8月30日に提供を開始する。
DNPは、タブレット端末上に帳票のフォーマットを表示し、手書き入力した文字をテキストデータ化して、各種申込み手続きなどのペーパーレス化を支援する「DNPデジタル帳票配信・受信サービス」を、2018年からクラウド型サービスとして提供してきた。
今回、本サービスで利用することとなったデジタル帳票は、IT関連の初歩的なスキルがあれば導入企業の担当者が自社で制作できる帳票作成ツール。これまでDNPがデジタル帳票の制作を行ってきており、そのノウハウを帳票作成ツールとして顧客企業に提供することで、各種帳票の制作期間の短縮とコストの削減を実現し、企業のペーパーレス化・業務効率化を支援する。
新しい帳票作成ツールの主な機能
- 「DNPデジタル帳票配信・受信サービス」用のデジタル帳票の制作に必要なファイル(「定義ファイル」や「PDFフォーム」など)、および帳票の修正・流用に利用する「設計書」を生成
- Adobe Acrobat Pro DCと連動し、PDFデータのレイアウトを設定できる
- Excelファイルで作成された「設計書」を読み込み、帳票設定を効率的に行うことができる
- 「設計書」が不完全な場合でも、ツール上で項目を設定し直すことが可能
DNPは2019年秋に帳票作成ツールの提供を開始し、2021年度までにサービス全体で累計25億円の売上を目指す。