AOKIが運営する「ジャケジョ研究所」では、ジャケットに関する悩みやHOW TO情報を提供することで、ジャケットを着用する女性をサポートする活動を実施している。ジャケジョ研究所では、3月8日の国際女性デーにあわせて、20〜50代の働く女性を対象に「多様化する働き方と服装に関する意識調査」を実施。ライフスタイルや働き方の変化に伴うビジネスウェアの価値観やニーズを調査し、服装が日常に与える影響やストレスの要因、理想のビジネスウェアの条件を明らかにした。

1.ライフスタイルと働き方の価値観
約81.5%の女性が働き方の柔軟性を実感 仕事とプライベートの両立に積極的な傾向も

調査によると、約8割(81.5%)の働く女性が「昨今、働き方の柔軟性が増している」と感じていることがわかった(グラフ1)。この結果は、女性活躍推進や労働環境の変化を背景に、多様化するライフスタイルが働き方の選択肢にも影響を与えていることを示している。

また、柔軟な働き方の普及が、女性のキャリア形成や活躍の場を広げるきっかけになっていることもわかった。「柔軟な働き方が普及」(36.3%)がもっとも多くの支持を集めたほか、「女性管理職の増加」(32.8%)や「結婚・出産後もキャリアの継続が可能」(31.8%)といった変化が挙げられた(グラフ2)。
ライフスタイル・働き方の多様化によって、約78%の女性がビジネスウェアの変化を実感

約78%の働く女性が、ライフスタイルの多様化に伴い、ビジネスウェアの変化を感じていると回答した(グラフ3)。

働き方や環境の変化を背景に、ビジネスウェアにおいて求める要素として、1位「シンプルで着まわし重視」が35.8%、2位「動きやすさや快適性重視」が31%、3位「カジュアルにもフォーマルにも使える」が24.5%という結果になった(グラフ4)。さらに、4位には「機能性や着心地を重視」(23.4%)、5位には「ケアが簡単で時短を重視」(20.1%)がランクイン。これらの結果から、働く女性たちは、ケアの時短をサポートする機能性や実用性、快適さを兼ね備えた服装を求めていることがわかった。
2.働く現代女性が抱える服装ストレス
ビジネスウェアのケアに週約9時間・年間約468時間費やす実態が明らかに

調査によると、働く女性がビジネスウェアのケア(アイロン・クリーニング・洗濯など)に費やす時間は、週平均約9時間、年間では約468時間にのぼることが明らかになった。
年代別では、20代が「平均8.2時間」、30代が「平均8.8時間」、40代が「平均10.5時間」と、年代が上がるにつれてケアに費やす時間が増加する傾向がみられる(グラフ5)。

また、「重視する働き方の価値観」別に調査したところ、もっともケアに時間をかけているのは、キャリアアップを目指す女性で「平均16.3時間」、次いで、結婚・出産後も仕事を継続する女性が「平均12.2時間」という結果だった(グラフ6)。
ビジネスウェアの三大ストレス「ケア・疲労・動きにくさ」働く服の快適さに関するニーズが顕在化

働く女性が抱えるビジネスウェアの主なストレスとして、1位が「ケアに手間がかかる」(30.3%)、2位が「長時間着ると疲れやすい」(29.9%)、3位が「動きづらく快適さが足りない」(28.6%)という結果になった(グラフ7)。
とくに、仕事とプライベートを両立させ、充実したライフスタイルを確立するには、時間の確保が不可欠であり、「ケアが簡単で時短できる」「快適に動ける」といった要素が、働く女性をサポートするための重要なポイントとして明らかになりました。
3.理想の働く服装
働く女性の理想のビジネスウェア、約83.5%が「洗える」「ケアの時短」を選択

調査によると、理想のビジネスウェアに求める機能として、1位は「自宅で洗える・速乾性」42.7%、2位は「防シワや防汚などの機能素材」40.8%が挙げられた(グラフ8)。これらの結果から、働く女性たちがケアの簡便さや時短を求めていることが明らかになった。また、3位には「コストパフォーマンスの良さ」(36.8%)、4位には「長時間着ても疲れない軽量素材」(33.3%)がランクインした。
「働きやすい服装」がもたらす影響
1位「ストレス軽減」2位「自分らしく振る舞える」メンタル面への作用に支持が集まる

「働きやすい服装」が女性の働きやすさや日常に与える影響として、1位は「ストレスが減り、心身に余裕を持って働ける」、2位が「職場でも自分らしく振る舞え、自信が持てる」、3位が「服装準備が効率化し、自分の時間が増える」という結果が得られた(グラフ9)。
【調査概要】
調査期間:2024年12月
調査機関:調査委託先ノウンズ
調査対象:ジャケットを着用する機会のある20代~50代の女性
有効回答数:1,002件
調査方法:インターネット調査