クラウド型人事労務システム「ジンジャー」を提供しているjinjerは、企業の経営層および人事担当者の計236名を対象に「オンプレミス型システムからSaaSへの乗り換えに関する実態」に関する調査を実施した。

人事領域において、オンプレミスからSaaSへの乗り換えがもっとも多いのは「勤怠管理システム」

オンプレミスからSaaSに乗り換えたシステムでもっとも多いのは「勤怠管理システム」で27.1%だった。次いで「人事管理システム」が25.4%、「給与計算システム」が23.7%という結果となった。
もっとも多い移行理由は「システム保守・管理の属人化をなくすため」

オンプレミスからSaaSへの移行理由について質問したところ、もっとも多くあった意見は「システム保守・管理の属人化をなくすため」で49.1%だった。次いで、「機能改修や運用・保守にかかる費用や工数を抑えるため」が35.2%、「リモートなど、従業員の働き方に柔軟に対応する必要があったため」が31.5%、「運用・保守を担うIT人材不足に悩まされていたため」が22.2%と、リソース不足・コスト削減・働き方への対応に関する回答が多い結果となった。
移行時、もっとも苦労したことは「カスタマイズ性が制限され、業務や運用の見直しが必要になったこと」

オンプレミスからの移行時、もっとも苦労したことについて質問したところ、「カスタマイズ性が制限され、業務や運用の見直しが必要になった」が20.4%でもっとも多い回答だった。ほかにも、「従業員や現場からのシステム移行に対する抵抗があった」が18.5%や「オンプレミス環境からSaaS環境へのデータ移行に時間がかかった」・「既存システムとの連携に問題が生じた」が16.7%で同率の回答となった。
SaaS導入後「不満」と回答した企業は11.1%

SaaS導入後の業務効率化に関して質問したところ、「非常に満足」「おおむね満足」と回答した企業が合わせて51.8%だった。一方で、「あまり満足していない」「非常に不満」は合わせて11.1%という結果になった。
SaaS移行により、満足している理由は「運用・保守のコストの削減ができた」がもっとも多い

Q6で「満足している」と回答した企業を対象に、SaaS移行により満足している理由について質問したところ、「運用・保守のコストの削減ができた」が42.9%でもっとも多い回答だった。次いで、「システム保守・管理の属人化を解消できた」が35.7%、「リモートワーク等、多様な働き方を実現できた」が33.9%、「自動アップデートやメンテナンスが不要になり、業務負担を軽減できた」が32.1%という結果になった。
SaaS移行により不満に感じている企業のもっとも多い理由は「カスタマイズ性に制限があること」

Q6で「不満に感じている」と回答した企業を対象に、SaaS移行により不満に感じている理由について質問したところ「カスタマイズ性に制限があり、できないことが多い」が36.5%でもっとも多い回答だった。次いで、「他の既存システムとの連携・統合が複雑」が26.9%、「運用にあたり必要機能が不足している」が17.3%という回答となった。
【調査概要】
調査概要:オンプレミス型システムからSaaSへの乗り換えに関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年1月16~20日
調査対象:企業の経営層および人事担当者 計236名