BtoB製造業のデジタルコミュニケーションを支援するイントリックスは、2023年12月18日~19日に、製造業従事者200名を対象に、製造業における問い合わせを起こすまでのユーザー行動調査を実施し、その結果を公表した。
調査結果のポイント
6割以上が製品選定時にGoogleなどの検索エンジンを利用
ユーザーが業務上必要な製品サービスを選定する際、どのような媒体を利用するかを調査した。もっとも多かった回答は「Googleなどの検索エンジン」の62%で、SEO対策の重要性が顕著にあらわれる結果となった。次に多かった回答は「企業のWebサイト」の59%となり、6割近くが比較検討に利用していることがわかった。
- Googleなどの検索エンジン 62%
- 企業のWebサイト 59%
- すでに接点のある営業にコンタクトをとる 52%
- 展示会 41%
- 口コミ(自社・業界内の知人など) 23%
- メーカーからのメールマガジン 18%
- 新聞(業界新聞を含む) 17%
- 情報ポータル(アペルザ・イプロスなど) 13%
- YouTube 12%
- Eコマース 11%
- 雑誌 10%
- ポータルからのメールマガジン 7%
- X(旧Twitter) 6%
- Instagram 6%
- Facebook 5%
- LinkedIn 2%
- その他 2%
企業のWebサイトに期待するのは情報の新しさと質
製品選定時に「企業のWebサイト」を利用すると回答した人を対象に、その理由についてもたずねた。その結果、「掲載されている情報が新しいため」「欲しい情報がいちばん載っているから」と回答した人がどちらも39%と、1位タイで並ぶ結果となった。ユーザーは「企業のWebサイト」に対し、ニーズに合った質の良いコンテンツが常に最新の状態で掲載されていることを期待していることがわかった。
- 掲載されている情報が新しいため 39%
- 欲しい情報がいちばん載っているから 39%
- 問合せ方法がわかりやすいから 28%
- 欲しい製品を提供しているメーカーが明確であるため 23%
- 信頼感があるため 17%
- すでに営業担当者と接点があるから 11%
約4割が製品選定時に1か月以上比較検討
ユーザーが業務上必要な製品サービスを選定する際、どのくらいの期間検討するかを調査した。もっとも多かった回答は「1-2か月」の37%で、約4割が1か月以上比較検討することがわかった。また、半年以上かけるという回答が5%、1年以上かけるという回答も3%あった。やはりBtoB製品の選定はBtoC製品と比べ、長期化傾向にあることがうかがえる。
- 1~2か月 37%
- 2~3週間 26%
- 1週間以内 16%
- 3か月~5か月 14%
- 半年~1年 5%
- 1年以上 3%
約8割が営業と接点を持つ前にWeb上で選定
ユーザーが業務上必要な製品サービスを選定する際、どの段階で営業担当者へ問い合わせるかを調査した。その結果、「企業のWebサイトではおおまかな会社概要だけを確認し、比較検討の候補を数社に絞った段階で問い合わせをする」「企業のWebサイト以外にも、製品情報やレビューなどを幅広く確認し、比較検討を2~3社に絞った段階で問い合わせをする」と回答した人は合計で78%となり、約8割が営業と接点を持つ前にWeb上で何らかの情報を確認し、選定を行っている現状が見えてきた。
- 企業のWebサイトではおおまかな会社概要だけを確認し、比較検討の候補を数社に絞った段階で問い合わせをする 41%
- 企業のwebサイト以外にも、商品情報やレビューなどを幅広く確認し、比較検討を2~3社に絞った段階で問い合わせをする 37%
- 企業のWebサイトはほとんど確認せず、知識がない段階で複数社に問い合わせをする 14%
- 企業のWebサイト以外にも、商品情報やレビューなどを幅広く確認し、1社に絞って、ここしかないという最終段階で問い合わせをする 9%