ユームテクノロジージャパンは、大企業(従業員数1,000名以上)の営業部署の課長104名を対象に「大企業の営業レベルに関する実態調査」を実施。その結果を公開した。
調査結果
所属する事業部の営業活動全体に関して、案件に一切関与・経由せずに任せて進行できている割合をたずねた。その結果、計45.1%(「10%未満」12.5%、「10%~20%未満」3.8%、「20%~30%未満」12.5%、「30%~50%未満」16.3%の合算)が「50%未満」と回答した。
所属する事業部では、自社の製品・サービスの特徴や利点をどのレベルで把握できているかたずねた。その結果、「常に適切な特徴や利点を選び魅力的にアピールすることができている」のは19.2%となった。
所属する事業部では、顧客からのよくある質問と、それに対する典型的な回答例や参照事例をどのようなレベルで共有できているかたずねた。その結果、「状況にあわせて柔軟に応用され、社内での共有内容を常にアップデートしている」のは19.2%となった。
所属する事業部では、優秀な営業シナリオをどのようなレベル感で共有できているかたずねた。その結果、計49.9%(「レベル1」6.7%、「レベル2」11.5%、「レベル3」12.5%、「レベル4」19.2%の合算)が、営業シナリオを「状況にあわせて応用できていない」と回答した。
所属する事業部の営業担当者の営業シナリオは、どのようなレベルで運用できているかたずねた。その結果、「正確な顧客理解に基づく最適な切り口からの訴求と柔軟な問題解決を実現しながら、常に改善サイクルを回し続けている」のは11.5%となった。
所属する事業部では、営業人材育成にどれだけの時間をかけているかたずねた。その結果、計42.3%(「月5時間未満」22.1%、「月5~10時間未満」20.2%の合算)が「月10時間未満」と回答した。
勤務先において営業人材育成ができない理由・スキル習得が進まない要因をたずねた。その結果、「マネジメント層の育成スキルが不足し、育成方法が分からないから」(27.9%)がもっとも多くなり、「マネジメント層が業務で忙しく、時間を確保できないから」(24.0%)、「育成の仕組みが整備されていないから」(21.2%)と続いた。
営業人材育成ができない理由・スキル習得が進まない要因(自由回答、一部抜粋)
- 59歳:新しい商品も多く、上司が担当者の仕事を理解していない。
- 41歳:育成に対するインセンティブが上手く機能していない。
- 47歳:スキルを取得できる環境がない。
- 59歳:そもそも営業職に対する上層部の理解度が足りない。
- 48歳:マネジメント側が営業を指示するものと認識しており、一体となって営業を行う意欲に欠けている。
- 50歳:人員不足と若年層の不足。
- 55歳:顧客ごとに売り物が多様で、参考にできる部分、そうでない部分の両面ある。
AIなどのテクノロジーを活用した継続的な学習と演習による営業力強化に興味があるかたずねたところ、計58.6%(「非常に興味がある」14.4%、「やや興味がある」44.2%の合算)が「興味がある」と回答した。
- 調査概要:大企業の営業レベルに関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年6月14日~同年6月16日
- 有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)の営業部署の課長104名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。