オリコンは、「ビジネスチャットツール・Web会議ツール」に関する利用実態調査を実施。その結果を発表した。
調査概要
2022年 オリコン顧客満足度調査 ビジネスチャットツール・Web会議ツール利用実態レポート
- 発表日:2022年10月28日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査主体:oricon ME
- 調査地域:全国
- 性別:指定なし
- 調査対象者年齢:18~69歳
- サンプル数:7,939人(ビジネスチャットツール利用者4,394人、Web会議ツール利用者3,545人)
- 調査期間:2022年5月14日~6月12日
- 対象条件:現在、ビジネスシーン(副業含む)で3ヵ月以上かつ週3日以上ビジネスチャットツールを、もしくは3ヵ月以上かつ週1回以上Web会議ツールを利用している人
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定義:
<ビジネスチャットツール>
以下すべての条件を満たすコミュニケーションツール- テキストベースでのチャット機能が主なサービス
- ビジネス用途に特化しているツール
- 個人、グループでチャットが可能
<Web会議ツール>
以下すべての条件を満たすWeb会議ツール- Web通話・会議利用を主な目的としている
- ゲストユーザーの招待機能を備えている
調査結果
ビジネスチャットツールとWeb会議ツールの導入前後を比較して、仕事や業務(副業含む)をするうえでメリット・デメリットどちらが多いかたずねた。その結果、全体では69%が「メリットが多い」、28%が「メリット・デメリットは同じくらい」、3%が「デメリットが多い」と回答した。
職種別に見ると、「メリットが多い」と回答した割合がもっとも多いのは「マーケティング」「営業推進・営業企画」(同率76%)、「メリット・デメリットは同じくらい」の割合がもっとも多いのは「配送・倉庫管理・物流」(42%)という結果になった。
性年代別に見ると、「メリットが多い」と回答した割合がもっとも多いのは「男性10・20代」(74%)、次いで「男性60代」(73%)、「女性30代」「女性40代」(同率72%)。「メリットとデメリットは同じくらい」の割合がもっとも多いのは「女性60代」(31%)という結果になった。
ビジネスチャットツールとWeb会議ツール導入のメリット
職種別 営業/営業推進・企画
- アポイントがオンラインになり時間短縮になった(20代/女性/営業/一般社員)
- 遠方との商談アポが取りやすくなった。短時間の打ち合わせが増えた(20代/女性/営業/主任)
- 地方勤務でも本社所属のチームに異動できた(30代/男性/営業推進・企画/主任)
- 施工現場とつながって図面を共有しながら説明できるので、管理のコストが削減した(30代/男性/営業推進・企画/係長)
- 遠方の方とも顔を見て打ち合わせができる(50代/女性/営業/一般社員)
- 開催時刻が重複している会議もあとで録画聴講できるようになった(50代/男性/営業推進・企画/課長)
人事・教育/総務/経営・経営企画
- 子どもが小さいので時短勤務をしているが、往復の通勤時間で業務フォローやキャッチアップができる(30代/女性/人事・教育/一般職)
- 採用の幅が広がった(50代/男性/人事・教育/部長)
- 全国の拠点をつなぐ朝礼や会議に便利(60代/男性/総務/部長)
- 面接に遠方の人のエントリーが増えた(50代/男性/経営・経営企画/部長)
その他職種
- 頭を整理して言語化してチャットするので、ミスが減る(30代/男性/顧客サービス・サポート/部長)
- 遠隔地の複数拠点でのコミュニケーション頻度が劇的に上がった(40代/男性/製造・生産管理・品質管理/課長)
- 病院、ケアマネ、看護師との会議になると、どこかに集合しなければならなかったが、時短につながり、業務時間の短縮になった(40代/女性/看護師/一般職)
- ペーパーレス化が一気に進み、データベースでの情報共有の意識が高まった(60代/男性/商品開発・研究/部長)
ビジネスチャットツールとWeb会議ツール導入のデメリット
営業/営業推進・企画
- プレゼン中の反応がわからない(40代/女性/営業推進・企画/主任)
- 初対面(でのWeb会議)は難しい(40代/男性/営業/部長)
総務/財務・会計・経理/事務・アシスタント・受付・秘書
- 使いすぎると話さなくなるのでコミュニケーション不足になりがち(20代/女性/財務・会計・経理/主任)
- 書き込みが多いと内容が流れてしまい伝わらない(20代/女性/事務・アシスタント・受付・秘書/一般社員)
- 対面コミュニケーションが減った(30代/女性/総務/主任)
- 確認しなければならない情報が増えた(30代/女性/事務・アシスタント・受付・秘書/一般社員)
その他職種
- 細かいニュアンスや、相手の考えが伝わらないことがある(30代/男性/商品開発・研究/一般社員)
- 人材育成が非常に難しい(40代/男性/商品開発・研究/一般社員)
- 製品試験などでは、現場で確認しないとわかりにくい(50代/男性/商品開発・研究/課長)
ビジネスチャットツールまたはWeb会議ツールを利用していて、ストレスを感じることがあるかたずねた。「とても感じる」(3%)、「まあ感じる」(38%)の計41%が「感じる」と回答した。
「ストレスを感じる」と回答した1,687人に、どのような状況がもっとも心理的な負担やストレスを感じるかたずねた。その結果、「チャットの通知が多い」(19%)、「業務時間外(夜間・休日など)のチャット通知」(17%)、「相手の状況がわからない」(16%)、「伝えたい内容を文章にする」(13%)が上位を占めた。そのほか、「即レスを求められる」(8%)、「誤送信・文章内容などのミス」(7%)、「相手からの返信待ち時間」(7%)、「文字の入力時間」(5%)、「既読・未読通知や機能」(3%)が続いた。
調査期間(2022年5月14日~6月12日)時点でのテレワーク(在宅勤務)実施状況をたずねた。その結果、計59%がテレワークを実施していた。内訳は「週1~2日テレワーク」(22%)がもっとも多く、「週3~4日テレワーク」「全くしていない」(同率18%)が続いた。
性年代別では、「男性10・20代」「女性10・20代」「女性30代」において「全くしていない」の割合がもっとも多くなった(男性10・20代:28%、女性10・20代:31%、女性30代:22%)