ドリーム・アーツは、同社が提供する大企業向けデジタル化クラウド「SmartDB」がリクルートに導入されたことを発表した。リクルートの約1万8,000名が利用する次期汎用ワークフロー基盤として、SmartDBで構築した業務アプリが2022年4月からすでに運用を開始。同時に、グループ企業や取引先などの社外関係者を含む最大10万IDが利用可能な基盤として、環境整備を推進している。
リクルートでは、「個の尊重」をはじめとしたボトムアップ文化による事業成長を推進。多様な事業の展開によって生じるさまざまな業務において、ボトムアップでの徹底的な仕組み化が進められてきた。一方、ワークフローシステムなどがグループ統合以前の事業会社ごとに個別最適化されてきたことや、ボトルアップによる業務の仕組み化によって紙やExcelベースの帳簿が増大するなど、システム活用における課題も表出。現場からワークフローをデジタル化する要望が寄せられた。
このような背景から、リクルートでは、社内ICTに係るすべての組織機能を集約したICT統括室を設立。全社的な業務支援ツールの統合とガバナンスの強化、紙・Excel業務のスピーディーなワークフロー化を推進することを目的に、新システムの導入検討を開始した。複数ツールの統合にあたって求められる機能要件や権限制御の要件を満たし、ノーコード・ローコード開発によりスピーディーかつアジャイルにワークフローのデジタル化を進められることで、SmartDBが採用された。
2022年4月には、リクルート 約1万8,000名が利用する次期汎用ワークフロー基盤としてSmartDBの利用を開始。まずは総務・人事関連の業務や営業報告などの業務からワークフローのデジタル化を実現し、すでに47業務で本番運用を開始している。また、業務分断の対策としてSmartDBシステム連携機能を活用。人事マスタとのアカウント連携や、備品購入申請におけるAmazonビジネスとのワークフロー連携を想定している。
並行して、SmartDBで業務をワークフロー化するにあたり、テンプレートや学習コンテンツの拡充も進行中。ボトムアップの取り組みのなかで新たに仕組み化が必要な業務が発生した際、安全性を担保したうえで迅速に業務変革を実現する環境として整備していく。