パーソルホールディングスが組織マネジメントに関する実態調査を実施した。
組織課題「業務量の方より」「人材不足」「適正な人材配置」の声
自組織における課題について、全体では「業務量に偏りがある」「人材不足」「適正な人材配置ができていない」が上位課題となった。
1on1頻度は「半年に1度」が3割で最多
1on1の頻度を尋ねると、「半年に1回程度」がもっとも多く30%を占めた。一方、目標に対する達成度が「とても良い」職場では、「週に1回程度」と「月に1回程度」の割合が高く、達成度が「とても悪い」職場では「面談はしない」割合がトップであった。
「適切な評価を下している」は半数超え、「適切な評価を下されている」は33.8%
部下に対する評価が適切であると考える上司は53%であった一方で、上司からの評価を適切であると感じる部下は33.8%と、19.2ptのギャップが生じていた。
部下が上司に期待すること「適正な評価」が1位
上司として「部下からどのような役割を期待されているか」を尋ねると、「業務面でのフォロー」がもっとも多く、次いで「適正な評価」が続いた。一方で、部下として「上司に期待する役割」を尋ねると順番が逆転し、「適正な評価」が1位という結果に。
上司としての部下に対するキャリア把握、部下としての上司からのキャリア把握
上司として部下に対するキャリア把握ができている、と回答したのは47.8%、そして部下として上司からキャリアを把握されていると考える人は27.9%で、19.9ptのギャップが生じていた。
自社でのキャリアアップは28.6%、転職でのキャリアアップ検討は20.5%
自社内、あるいは転職を通じたキャリアアップを検討する回答者は全体の半数程度となった。そして、「キャリアアップを考えている」回答者のうち、自社内でのキャリアアップを検討している旨の回答は28.6%、転職など他社でのキャリアアップを検討している旨の回答は20.5%という結果に。マネジメント立場別に参照すると、「マネジメントする立場」の方が「マネジメントされる」立場以上にキャリアアップを考えている割合が高かった。
調査概要
- 調査対象:25~69歳の会社員(一般社員、管理職、経営者・役員)
- 企業区分:中小企業(30~499名)、大手・中堅企業(500~4,999名)、超大手企業(5,000名以上)
- サンプル数:1,000件
- 調査期間:2021年11月26日~28日