あしたのチームが「コロナ禍のテレワークと人事の課題」に関する調査を実施した。
6割以上が人事評価の難化を実感 理由は「勤務態度が見えないから」が最多の62.1%
部下の人事評価をすることがある管理職のうち、テレワーク時の人事評価が「オフィス出社時と比べて難しい」が 61.1%、「変わらない」が 37.9%という結果に。同社による2020年3月の調査と比較すると、「難しい」の回答割合が12.6ポイント減少し、「変わらない」の割合が15.7pt増加する結果に。
テレワーク時の人事評価が「オフィス出社時と比べて難しい」と選択した回答者を対象にその理由を尋ねると、1位は「勤務態度が見えないから」で62.1%、2位が「成果につながる行動(アクション数、内容など)を細かく把握しづらいから」で58.6%、3位は「勤務時間を正確に把握しづらいから」で41.4%という結果に。2020年3月の調査と比較すると、各項目の回答割合は減少が見られるものの、回答順位は同様の結果となっていた。
勤務状況を可視化するための対策 最多は「チームでのミーティングの回数を増やした」で34.6%
管理職を対象にテレワーク下での人事評価に苦戦する理由として挙げられた「勤務状況の見えにくさ」に対して、どのような対策を行ったかを尋ねると、「チームでのミーティング(オンライン含む)の回数を増やした」が34.6%と最多、次いで「毎日スケジュールやタスクを共有するようにした」で30%、「ひとつの業務の開始・終了など、細かく業務報告をするようにした」が25.4%であった。
そうした施策を実施することによって、お互いの勤務状況が見えやすくなったかを尋ねると「そう思う」が19.1%、「ややそう思う」が60%と、合計約8割が「勤務状況が見えやすくなった」と回答した。
8割以上が「今後もテレワークを継続したい」と回答
今後、どのような働き方をしたいかを尋ねると、「週の半分はテレワーク、半分は出社するハイブリッド型」が60.7%と最多で、「毎日テレワークで働く」の20.7%と合算すると8割以上が「今後もテレワークを継続したい」旨を回答。
8割以上がテレワークに合わせた人事評価制度の改訂「行われていない」
自社の人事評価制度をテレワークの実態に合わせて見直し・改訂する必要性があるかを尋ねる設問では、「そう思う」が27.3%、「ややそう思う」が55.6%と8割以上が「見直し・改訂の必要性がある」と回答した。
なお、現時点でテレワークに合わせて自社の人事評価制度の改訂が「行われた」という回答は14.4%。「まだ行われていないが、検討中・準備中」は25.5%、「行われていない」は49.1%、「わからない」は11.1%と、8割以上が「テレワークに合わせた人事評価制度への改訂をしていない」実態が明らかに。
調査概要
- 調査対象:全国の従業員数 5 名以上の企業に勤める正社員で、2020年3月~2021 年 3 月に平均週2日以上/テレワークをした一般社員、および同期間にご自身または平均週2 日以上テレワークをした部下を持つ管理職、20歳~59歳の男女
- 有効回答数:300名(管理職:150名、一般社員:150名)
- 調査実施日:2021年4月23日~2021年4月26日