MS-Japanは、同社が運営するビジネスメディアの会員を対象とした、経費精算の状況や導入システムのシェア、経費精算システムの導入検討状況に関する調査結果を発表した。
約半数がアナログな経費精算
現在の経費精算の方法に関する回答を募集したところ、次のような結果となった。
「手書きの申請書」が24.6%、「エクセルで作成して印刷」が28.5%、とおよそ半数が紙を利用した経費精算を行っていると回答。一方、オンライン上で経費精算を行っている旨の回答では、「自社のシステムを利用」が18.9%、「経費精算システムを導入」が28.0%と、外部の経費精算システムを採用している割合は全体の3割弱という結果に。
経費精算システムの導入「検討していない」は約75%
経費精算方法に関する設問で「手書きの申請書」または「エクセルで作成して印刷」と答えた492名に対して、経費精算システムの導入を検討しているかを問う設問では「検討している」が23.2%であったのに対して、「検討していない」が76.8%と、全体の過半数を占めた。検討していない理由としては、現行のやりかたで満足している、事務処理への効率化に予算をかけられないなど、さまざまな理由が想定される。
導入率が高かった経費精算システムは「楽楽精算」
一方、現行の経費精算方法を「経費精算システム」と回答した259名に、現在導入しているシステムを調査すると、ラクスが提供する「楽楽精算」がもっとも回答数が多い結果となった。次点にコンカーの「Concur Expense」、マネーフォワードの「マネーフォワードクラウド経費」と続いた。
現状の経費精算システムに満足している人は約4割
経費精算システムを利用しているユーザーに、システムに関する満足度を調査すると、「非常に満足している」が12.5%、「多少満足している」が27.3%と、全体の4割近くが満足と回答する一方で、「少々不満がある」が19.5%、「非常に不満がある」が2.7%と、約2割が不満を抱えているという結果に。
満足しているユーザーの自由回答を参照すると、「便利で使いやすい」「申請が簡単」「導入してからかかる時間が削減された」などが挙げられた。逆に不満を抱えているユーザーの自由回答を見ると、「インターフェイスが使いにくい」「フリーズしやすい」など、システムのユーザビリティに関する意見が多く見られたほか、入力する上では不便さを感じていないものの、連携機能が乏しく「ほかのシステムとの連携ができない」と不満を抱えるユーザーも一定数見られた。
調査概要
- 調査期間:2020年8月18月~9月14日
- 調査手法:マネジー内でのアンケート
- 調査対象:マネジー会員926名