褒めて、認めて、評価してから指摘する
内向的で口数が少ない人は、しばしば「変なことを言って相手の気を悪くさせたくない」「下手なこと言って恥をかきたくない」という思考があります。嫌われることや不快に思われることに大きなストレスを感じるからです。
そのため、注意や指摘をされると気持ちが萎縮してしまい、よりいっそう口をつぐんでしまいます。言い訳もできずに黙り込んでしまうため、指導する側も手応えを感じません。注意したあとで取り繕うようにねぎらっても、あまり効果はないでしょう。
一方、褒められることや認めてもらうことにはとても喜びを感じます。誰でもそうかもしれませんが、とくに内向型の人は、自分の成果を主張することが苦手です。そのため、誰かに気づいてもらいたいという気持ちが強いのです。
おとなしいからといって、内向型の人は向上心がないわけではありません。むしろ負けず嫌いなところもあるのです。内向型のモチベーションを高めるコミュニケーションを学ぶことで、部下の営業成績は自然と伸びていくでしょう。
コツは「褒めて、認めて、評価してから指摘する」こと。これは注意や指摘に慣れていない若手社員全般にも言えることです。部下を指導する際は指摘や注意から伝えてしまいがちですが、まずは「褒める」というワンクッションを意識してください。褒めるポイントを見つけるためには、「営業の6ステップ」が有効です。結果や数値だけでなくプロセスに目を向けることで、成長やアクションといった「できているポイント」を見つけやすくなります。