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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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営業の仕事は「売る」ことなのか? 「Buyer Enablment」をめぐる冒険

2024年7月12日(金)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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【書籍紹介】「顧客の素顔=本音」を探る5つの方法! 「がんばれ」で終わらない営業マネジメントのススメ

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 営業は顧客の「本音」をとらえる必要がある。この「急所」を外してしまうと、どれだけ努力を重ねても成果は上がらない。営業1万人+お客様1万人=2万人の調査結果と、12年間・営業4万人を指導してきた著者の実践的知見を基に、「がんばり」を成果に結びつけるための「武器」を探しに行こう。

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超人ほど陥りやすい「ガンバリズムの罠」

 売上が伸びないのは「努力が足りないからだ」と思っていないだろうか。圧倒的な営業力と行動力、精神力で成果を出す“超人的”なマネージャーほど「あたりまえのことをすれば良いだけなのに」と首を傾げる。そのため、メンバーへの指導も「目標達成を意識せよ」「行動量を増やせ」「お客様と関係構築せよ」といった抽象的な精神論(p36)になりがちだ。

営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一層する』(高橋浩一 著、かんき出版)では、営業1万人+お客様1万人の2万人調査を実施した。

営業の科学 セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一層する

 同調査によると、ローパフォーマーは「お客様の言うことへ丁寧に耳を傾ける、いわゆる『真面目な営業』タイプが顕著に多かった」(p29)という。成果が出ないのは努力不足ではなく、間違った努力を続けているから。そうであるにも関わらず、マネージャーは具体的な指導を与えず「がんばれ」と叱咤激励ばかりする。これが「ガンバリズムの罠」だ。

「ガンバリズムの罠」とは、営業が思考停止したまま行動し続け、的外れな「がんばり」によって苦境に陥っているのに、武器(=的確な提案活動)を増やすことが見落とされている現象です。(p32)

 本書において高橋氏は、「ガンバリズムの罠」が生まれる背景と、組織に与える影響について解説。そして「ガンバリズムの罠」を脱するための「武器」として、「購買者の仮面を外す」提案活動を説明する。

「購買者の仮面」を外し、顧客と関係構築する

 真面目にがんばる営業ほど、顧客の言葉を真摯に受け止める。しかし、それが顧客の「本音」とは限らない。

表面的なセリフとして「検討しますのでお待ちください」と言ったお客様のうち86.3%は、心の中では(特定の条件が満たされれば)話を聞いてもよいと思っています。「お待ちください」と言われてそのまま待っていても、受注は増えないのです。(p53)

 リスクや負担を避けて表面的なセリフを口にする「とっさの防衛本能」を、本書では「購買者の仮面」と定義する。営業は「購買者の仮面」を外し、その裏にある本音に応えなくてはならない。そうして「仮面が外れ、素顔になったお客様と一緒に検討活動を進めていくプロセスが、『お客様と関係構築する』ということ」(p68)なのだ。

 この「購買者の仮面」の外し方こそ、営業マネージャーが教えるべき「武器」だと高橋氏は解説する。

成果をあげる営業組織では、「購買者の仮面」を外す行動が「勝ちパターン」として認識されています。そして、プロセスの見える化により「お客様の仮面を外せているかどうか」をチェックし、必要に応じて支援や介入を行っているのです。(p74)

 本書では、「購買者の仮面」を「はぐらかしの仮面」「忙しさの仮面」「いきなりの仮面」「とにかく安くの仮面」「検討しますの仮面」の5つに分類。ひとつずつ章を立て、“ありがち”なシーンと仮面の裏に隠れた顧客の本音、仮面を外すアプローチ方法について解説している。

 実は著者である高橋氏自身も、かつては「ガンバリズムの罠」にはまっていたという。その経験も踏まえ、「『がんばることを否定する本』ではなく、『がんばりが実るための応援歌』」(p426)として本書を執筆したそうだ。ぜひ本書を参考に、日々の営業活動における「がんばり」を「成果」として花開かせてほしい。

高橋氏も登壇![7/12]SalesZine Day 2024 Summer開催!

 ウェブメディア「SalesZine」オープン5周年を迎え、すべての営業パーソンに向けた特別なオフラインイベントを開催!豪華スピーカー陣が贈るセッションを通して、「顧客」との向き合い方・営業が果たすべき「役割」を探ります。参加費は無料!ぜひイベント特設ページよりお申し込みください!

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この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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