大塚商会、NEC、dotData,Inc.は、データサイエンスプロセス全体を自動化するAIソフトウェア「dotData」を活用し、中堅・中小企業の各種経営指標を分析するサービスを共同開発した。これらは2021年6月21日より「大塚商会dotData AI分析サービス」として大塚商会から提供される。また、これまで大塚商会が提供してきた「経営支援サービス」と組み合わせ、中小企業診断士によるコンサルティングサービスもオプションとして提供されることも明らかに。これにより、企業の経営・事業に対して、根拠とともに潜在的な課題を発見することが可能になり、データドリブンな経営・事業判断に貢献する。
企業の急速なデジタル化の推進にともない、AI活用への期待値は年々増加傾向にある。反面、AI活用の敷居は高く、また、多くの企業は高度なスキルを必要とするデータサイエンティストの育成を課題として抱えており、外部の専門家に分析を依頼するコストも発生する。こうした背景を受けて、NEC、dotData,Inc.、大塚商会は共同で、企業におけるdotDataによるAI分析の積極的活用に向けて協議を重ね、大塚商会が保有するdotData環境を利用したAI分析サービスを開発した。
dotDataは、AIを活用して予測分析プロセス全体を自動化するソフトウェア。日本国内ではNECがdotData,Inc.から独占販売権を取得し、2018年の提供開始以来、企業内に蓄積されるビッグデータを活用した課題解決が進められてきた。
大塚商会は、AI分析の適用可否判断のためのAIモデル生成・評価フェーズ(PoCフェーズ)の支援を行う。そして、企業が保有する各種経営指標データを中心に、自社で活用しているdotData環境で、専任のデータサイエンティストが分析を行う。分析結果はレポート形式で導入企業にフィードバックが行われ、生成されたAIモデルは大塚商会の環境を経由して継続利用が可能になる。