日本マイクロソフトは、経営層やビジネスリーダー層を対象に「AI ビジネススクール」の日本語版の提供を開始する。「AI ビジネススクール」は、ビジネスの意思決定やAIを組織に導入するにあたり必要となる知識について、業種業態ごとの導入事例に基づき、実践的な方法で習得できるプログラム。
従来、AIに関連する理解促進を目的としたコンテンツは、開発者やエンジニア、データサイエンティストなどを対象とした、開発手法や技術情報の提供を主とする専門家教育に特化したものが一般的だったが、専門家だけでなく、マネジメントやリーダー層がAIを理解することが不可欠であるとの認識が現在広まりつつある。
マイクロソフトは、こうした状況に対応するため、グローバルビジネススクールのINSEADと提携し、各国におけるAI導入に関する業種業態ごとのベストプラクティスを例に、AIに関する戦略や文化を学び、理解を深める「AI ビジネススクール」を開発した。コンテンツは、以下の4項目から構成される。
- AI戦略の策定:組織におけるAIの役割について戦略的かつ総合的に考えるためのフレームワークを確立
- AI活用に向けた組織文化の醸成:AIを活用して、財務、マーケティング、営業およびお客様サービス向けのソリューションを提供できる組織への変革を推進
- ビジネスにおける責任あるAIのあり方:リソース、ベストプラクティス、およびツールを備えたガバナンスモデルを開発するためのガイドラインを作成
- ・ビジネスリーダー向け最新AIテクノロジー:組織が活用できるAIツール、製品、およびサービスの最新状況の理解
日本においては、この4項目のコンテンツを活用して、オンラインでの講習(無償、オンデマンド)と、パートナー企業によるハンズオン形式でのセミナーを提供する。
さらに日本における「AIビジネススクール」の理解をより深め、展開するために起業家・エンジニア養成学校であるG's Academyと連携し、企業研修プログラム「AI Biz Camp」(有償)を2019年10月より開始する。
また、ビジネス協創コミュニティ「MS AI Guild」を設立し、受講企業間におけるビジネス協創の場と、エンジニア人材とのマッチングの機会を提供し、受講後の事業変革を支援する。
【AI Biz Camp + MS AI Guild コミュニティ】
- 期間:2019年10月開始予定
- 内容:社員研修形式でのAIトレーニング(有償)
- 対象:ビジネスリーダー(経営幹部層および、経営企画、総務担当者)および社内エンジニア
内容
- AIトランスフォーメーションの全体像を把握できる1 Day CAMPに参加
- コミュニティ「MS AI Guild」の提供
- 月1回AIを軸とした企業間情報交換やセミナーを実施