セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、琉球銀行が「Salesforce Financial Services Cloud」を導入したことを発表した。
導入の背景
琉球銀行では、2023年5月にスタートした新中期経営計画「Value 2023」において掲げた長期ビジョン「地域経済の好循環サイクルを実現し、地域とともに成長する金融グループ」の実現に向けて、デジタル技術を活用した変革に取り組んでいる。その取り組みの一環として、基本戦略のひとつである「お客様との接点変革」への実現に向け、次世代CRM/SFAとしてFinancial Services Cloudを導入した。データを活用して営業担当者に気づきを与える仕組みや、顧客情報・案件情報管理の高度化のほか、柔軟性や拡張性のあるプラットフォームによって将来的に内製化も見込める点が今回の採用につながった。新システムの稼働は2025年度上期中を予定している。
導入プロジェクトにおいては、Salesforce Professional ServiceからSolution Architectがアドバイザリー支援として参画し、難易度が高い要件の実現方法の策定や、将来的な拡張性やメンテナンス性を考慮した設計の支援を行った。
「Financial Services Cloud」について
Financial Services Cloudは、顧客、案件、見込み顧客に関する情報を一元化して管理し、生産性を向上させる金融機関向け顧客関係管理(CRM)ソリューション。琉球銀行は、Financial Services Cloudによるデータ利活用を推進し、適切なタイミングで、顧客1人ひとりに適した商品・サービスを提供することを目指す。今回の採用による琉球銀行の取り組み内容は次のとおり。
営業支援機能の強化により深度ある提案を可能に:顧客のライフイベントやビジネスマイルストン情報を蓄積し、顧客をより深く理解するとともに、AI分析などによる推奨商品を提示することで、顧客にとって最適なタイミングで最適な商品の提案を可能にする。
事務作業の効率化により顧客と向き合う時間を創出:入力項目の集約、モバイルの活用、集計の自動化など、従来多くの時間が費やされていた事務作業の効率化を図ることで、行員が顧客と向き合う時間を創出する。
グループ連携促進による提案機会の最大化:適切な権限制御によりグループ会社との協働をセキュアに促進しながら、組織を越えてグループ会社が連携しやすい仕組みの構築を将来的に目指す。
琉球銀行 代表取締役頭取 島袋健氏のコメント
当行は、地域社会の発展に寄与する銀行を目指して、お客様の様々なニーズによりきめ細かく対応できるようサービス基盤の構築に取り組んできました。この度、金融機関に豊富な実績と高い拡張性をもつFinancial Seriveces Cloudを当行のCRM/SFAに採用することで、データ利活用により、お客様理解を深め、課題解決に取組んでいきます。
Salesforce 代表取締役会長兼社長 小出伸一氏のコメント
この度、琉球銀行様にSalesforceの製品を導入いただくことを嬉しく思います。Salesforceの金融機関向けCRM製品は、銀行をはじめとした金融事業に最適化された統合プラットフォームにより、顧客情報を一元管理することでお客様との良好な関係構築を可能にします。Salesforceは今後も、高品質な顧客体験の提供と地域経済の活性化を目指す琉球銀行様の取り組みを支援してまいります。