生成AIの法人活用推進および多角的にDX支援サービスを展開するギブリーは、「Copilot for Microsoft 365」の利用状況調査を実施した。この調査は、同サービスの具体的活用シーンと、今後望まれる活用方法やそれに向けた社内取り組みを明らかにすることを目的としており、さまざまな業種の企業から244名を対象にアンケート形式で行われた。
【調査概要】
調査対象:2024年4月7日ギブリー主催ウェビナー「『Copilot for Microsoft 365』“活用・定着”に向けた取り組み」参加者
調査期間:2024年4月7〜20日
有効回答数:244名
「Copilot for Microsoft 365」の利用状況
Teamsが約5割でもっとも利用が多い もっとも期待が高いのはPowerPoint
Copilot導入企業によるアプリケーション活用場面は、現状ではTeamsでの会議の議事録・要約・作成を主目的とした利用が多く、約半数を占める。これまで作業時間が多く負担を感じていたこれらの業務に活用することで、効率化を進めていることがうかがえる。一方、PowerPoint、Excelも半数近く、Word、Copilotについても4割以上のユーザーが利用していることから、ひとつのアプリケーションや機能だけでなく、業務に関わる全体でCopilotを利用した生産性向上を図っていることがわかる。
また、今後期待するアプリケーションとしてPowerPoint、Excelがあげられ、Teamsは6割弱にとどまった。Teamsでの活用はすでにユーザーの多くに浸透しており、さらに業務への深度を深めた活用への期待が高まっていることが推測される。
51.3%が生成コンテンツの品質や正確性が懸念と回答
調査結果では、利用上の懸念点として「生成コンテンツの品質・正確性」が51.3%で、同様に約半数が「活用ユースケース不足(48.7%)」「社内のAI活用スキル・リテラシー不足(48%)」をあげている。
企業におけるCopilot活用への期待や関心が高い反面、企業内のナレッジ不足も深刻な課題であり、Copilotの導入・利活用による業務効率化を進めるには、それらの課題に対するサポートも必要であることがうかがえる。
「実際の業務現場での具体的な活用シナリオ」を求める企業が6割以上
Copilotの全社活用プロセスは、何の業務でどのような機能を使えばよいのかを習得することから始まる。現在6割を超える企業が各職場での活用シナリオを求めており、半数以上の企業がこの「使い方」をはじめ社員に幅広いITスキル・リテラシーを身につけることを期待していることがわかった。