アタックス・セールス・アソシエイツは、民間企業における営業従事者3,360名を対象に「日本の営業実態調査2019」を実施。「営業のやりがい」「営業活動の課題」「残業時間」「目標・ノルマの達成度合い」など43項目について調査した。
「営業職はやりたかった仕事か」という質問に対しては、「はい」が40.5%で、「いいえ」が59.5%。一方「今、営業にやりがいを感じるか」は、「とても感じる」(28.7%)「まあまあ感じる」(54.3%)を合わせると83.0%となり、仕事を通じてやりがいを感じているという結果に。
「営業職を選んだ理由」は、「やりがいがありそうだったから」(30.3%)が最も多く、次いで「人と話すのが好きだから」(28.2%)、「成果や結果が目に見えやすいから」(20.6%)となった。一方で、「配属先・異動先だったから」(19.8%)や「未経験でもOKだったから」(17.4%)といった受動的な回答も上位に。
「営業部で問題に感じること」では、35.5%が「人が足りない」と回答。また3位「残業が多い」(28.0%)や5位「会議が多い・時間が長い」(18.5%)といった時間のリソース不足も上位にランクインした。
「昨年度、数値目標を達成したか」は、 「はい」(47.3%)と「いいえ」(46.1%)という結果となり、数値目標をもつ営業のふたりにひとりが、目標を達成できていないことが分かった。「営業活動における新規開拓の割合」では、59.9%が「既存顧客が多い」と回答。目標達成できた理由で「新規開拓に注力した」(20.2%)のポイントが高く、目標達成できなかった理由で「新規開拓を怠った」(21.0%)のポイントが高いことも踏まえると、新規開拓が目標達成における課題のひとつとも考えられる。
「営業活動で不安に感じることはあるか」は、「とてもある」(32.4%)と「時々ある」(53.5%)を合わせると85.9%に達し、大半の人が営業活動に何らかの不安を抱えていることが分かった。不安の内容は、 1位「お客様と関係構築できているか」 (51.4%)、2位「お客様に話が正しく伝わっているか」 (50.3%)、4位「お客様に嫌な印象を与えていないか」(40.9%)と顧客に関することが上位にランクイン。一方、「提案内容は適切か」(43.5%)、「営業プロセスは合っているか」(38.8%)、「フォローや商談のタイミングは適切か」(27.7%)など、自分の営業のやり方に不安を感じているケースも多いようだ。
また管理者が実践している「部下(営業)の教育方法」は、1位「営業同行」(57.3%)、2位「面談」(51.7%)、3位「OJTの実施」(38.4%)という結果に。一方、「部下と1対1の面談の頻度」は「不定期」(13.2%)と「月に1回未満」(20.9%)を合わせると、34.1%に。「部下への教育方法」として半数以上の管理職が面談を上げているにも関わらず、3人にひとりの管理者が月に1回以下しか面談を行っていないことが分かる。
本調査は、2019年3月1日~3月31日の間、民間企業の営業職に従事している3,360名をを対象にインターネットで行われた。