ニューロスペースは、20代~60代のビジネスパーソン4,846人を対象に、働く人が抱える睡眠の課題や日中の支障の状態、睡眠に影響する要因に関する実態調査を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査対象:47都道府県内在住の日勤企業就業者(20代~60代の男女)
- 調査対象データ取得期間:2021年12月~2022年8月
- 調査機関:ニューロスペース
- 調査方法:ニューロスペース睡眠サービス「パーソナルスリープチェックMy Sleep」利用者
- サンプル数:4,846人(年代ごとに150人以上のサンプル数を確保)
調査結果
睡眠満足度について、すべての世代で60%前後が「睡眠に満足していない」と回答した(睡眠不満度の全体平均:65%)。
平日と休日の睡眠時間について、すべての世代で1時間前後の差が見られた。とくに20代では、1.5時間の差が生じた。
睡眠の悩みについて、年代別の傾向を調べた。20代では「朝起きるのがつらい」が40%を占めた一方、年代が上がるにつれて「途中で目が覚める」の割合が増加し、50代ではもっとも多い悩みとなった。30代から40代にかけては「寝ても疲れが取れない」が増え、35~44歳ではもっとも多い悩みとなった。
睡眠満足度と日中に感じる支障度の関連について、睡眠にまったく満足していないと回答した人のうち49.3%が、睡眠の影響で日中に中程度以上の支障を感じていることが明らかになった。
睡眠満足度と体や心の疲労・モチベーションの関連について、睡眠満足度が低くなるほど、体の疲労度が高くなり、心の余裕度合いが減り、日々のモチベーションが下がる傾向が見られた。まったく満足していないと回答した人は、睡眠に満足していると回答した人と比べて、疲労度が1.7倍になった。
睡眠満足度と睡眠習慣実施率の関係について、睡眠満足度が低いほど、良い眠りのために必要な生活習慣(睡眠習慣)の実施率が低い傾向が見られた。とくに「寝る前のリラックス状態」では、まったく満足していないと回答した人の実施率は、睡眠に満足していると回答した人と比べて67.8%下がった。
睡眠満足度と睡眠時間の関連について、睡眠満足度が低いほど、睡眠時間が短くなる傾向が見られた。まったく満足していないと回答した人の平均睡眠時間(平日)は5.72時間であり、睡眠に満足していると回答した人の平均睡眠時間(平日)と比べて0.9時間短くなった。
睡眠満足度と睡眠時間・睡眠リズムの関連について、平日の睡眠時間と休日の寝だめ時間の2軸で全6タイプに分類した。平日睡眠時間が6.5時間未満である2つのタイプの占める割合が、睡眠満足度が低くなるにつれて多くなり、まったく満足していないと回答した人の70.8%を占めた。
自覚している眠りの阻害要因について、起きたときの体の痛みを感じている人は全体の38.2%、寝具が合っていないと考えている人は全体の24.5%を占めた。