ユームテクノロジージャパンは、直近1年以内に育休が明けて正社員(総合職)として職場復帰した女性108名を対象に、育休復帰後の「壁」に関する調査を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:育休復帰後の「壁」に関する調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年7月11日~同年7月11日
- 有効回答:直近1年以内に育休が明けて正社員(総合職)として職場復帰した女性108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
調査結果
育休から復帰した後に「壁」に直面した経験があるかたずねた。「かなりある」が24.0%、「ややある」が53.7%で合計77.7%という結果になった。
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した層に、育休復帰後にどのような「壁」に直面したかたずねた。「育休前に積み上げたキャリア/ポジションが維持されない」が46.4%、「事業や会社の方向性がつかめない」が27.4%、「今までのスキルや経験が活用できない」が25.0%という結果になった。
育休復帰後に直面した「壁」(自由回答、一部抜粋)
- 同期のスキルに到達できない(39歳)
- 仕事内容が変わっていて覚えることが多く、育児との両立が難しい(34歳)
- 育休前より給与が下がった。求められるスキルが急に高くなったものの、それに伴う仕事量をもらえなかった(33歳)
- 子どもの急な体調不良等で思ったように仕事が進まない(36歳)
- 同じ量の仕事をしていても、短時間というだけでフルタイムと同等に評価されない(34歳)
- 同僚とのコミュニケーションがはかりづらい(34歳)
- 時間に追われている時短のため参加できない打ち合わせがある(35歳)
- 同じチームにいたのに、やる業務を思い出せない。ついていけない(36歳)
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した層に、直面した「壁」を乗り越えるため、育休復帰後に意識したことをたずねた。「周囲への感謝を伝える」(65.5%)がもっとも多く、「夫婦で家事を分担する」「頑張りすぎない」(同率39.3%)と続いた。
直面した「壁」を乗り越えるために意識したこと(自由回答、一部抜粋)
- 業務の進捗を周りと積極的に共有した(39歳)
- 分からないことは素直に聞く(34歳)
- 壁を乗り越える、というよりもある程度割り切って給料分の仕事をするという意識になりました。(44歳)
- 普段からほかの方とコミュニケーションを取ることを心がけた(30歳)
- 人に積極的に頼る(29歳)
- 適度なガス抜きでストレスをためない(34歳)
- 仕事が出来ないのを子どもが理由と思われないように、倍働くようにした(37歳)
- 急に休んでも大丈夫なように、引き継ぎ事項を必ず分かるようにしておく(39歳)
育休から復帰した際に助けになったことをたずねた。「夫の家事の手伝い」(53.7%)がもっとも多く、「育休前と同じポジションでの復帰」(36.1%)、「上司との密なコミュニケーション」(31.5%)と続いた。
育休から復帰した際に助けになったこと(自由回答、一部抜粋)
- 在宅勤務(39歳)
- 同僚のフォロー(38歳)
- ポジションを用意してくれた(39歳)
- 同じ立場の同僚と話す時間(40歳)
- お金で時間を買えるサービス(買い物や掃除など)を利用したこと(39歳)
- 義理の父母が子どもを預かってくれたこと(43歳)
- 上司の理解(28歳)
- 仕事の確認事項を丁寧に改めて教えてもらい、思い出す時間を与えてくれた(39歳)