ラーニングエージェンシーは、2022年入社の新入社員4,659人を対象に「新入社員意識調査」を実施。2014年の調査開始以来初めて「離職意向の有無」で分析を行い、結果を発表した。
調査結果
新入社員に対して、キャリア形成支援について会社に期待することをたずねた。離職意向がない組／ある組ともに、第1位は「上司に相談できる機会をつくってほしい」（離職意向なし組：56.9％、離職意向あり組：41.6％）、第2位が「キャリア形成についてのセミナーや勉強会などを開催してほしい」（離職意向なし組：36.7％、離職意向あり組：36.2％）。第3位は、離職意向なし組が「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」（35.6％）、離職意向あり組が「社外の人の意見を聞ける場を設けてほしい」（33.9％）という結果になった。
仕事を通して成し遂げたいことをたずねた。離職意向なし組では「安定した生活を送りたい」（66.1％）が第1位となり、離職意向あり組では「自分を成長させたい」（64.6％）が第1位となった。
「家族に恩返しをしたい」では8.3pt、「社会に貢献したい」では9.9pt、離職意向なし組のポイントが高くなった。一方、「大金を稼ぎたい」では離職意向あり組のほうが16.4pt高くなった。
どのような状況であれば、今の会社で働き続けたいと思うかたずねた。離職意向なし組では「職場の人間関係が良い」（70.8％）が第1位となり、離職意向あり組では「高い給与・賞与をもらえる」（66.7％）が第1位となった。
そのほか、「業績が安定している」で16.4pt、「頑張りを認めてもらえる」で14.4pt、離職意向なし組のポイントが高くなった一方、「やりたい仕事ができる」で13.0pt、「働く時間が少ない」で11.1pt、離職意向あり組のポイントが高くなった。
今後どのような仕事をしていきたいかたずねた。離職意向なし組／あり組ともに第1位は「楽しくてやりがいのある仕事」（離職意向なし組：75.2％、離職意向あり組：70.4％）、第2位は「自身の成長につながる仕事」（離職意向なし組：55.3％、離職意向あり組：57.1％）、第3位は「楽しく取り組める仕事」（離職意向なし組：41.8％、離職意向あり組：42.7％）という結果になった。
そのほか、「チーム一丸となって取り組む仕事」では離職意向なし組のほうが7.5pt高くなった一方、「成果次第で給与が上がる仕事」で10.7pt、「発想力・アイデアが求められる仕事」で6.9pt、離職意向あり組のポイントが高くなった。
調査概要
ラーニングエージェンシー「新入社員意識調査（離職意向別編）」
- 調査対象：ラーニングエージェンシーが提供する新入社員向け研修（会場型・オンライン型）の受講者
- 調査時期：2022年3月31日～2022年5月13日
- 調査方法：自記式またはウェブでのアンケート調査
-
サンプル数：4,659人
離職意向なし／2,707人、離職意向あり／1,010人、その他（家庭に入りたい、わからない等）942人
-
属性
＜離職意向なし／2,707人＞
-
性別
男性57.3％（1,550人）、女性41.3％（1,118人）、不明1.4％（39人）
-
所属企業の従業員数規模
- 1人～50人：7.9％（213人）
- 51人～100人：18.0％（486人）
- 101人～300人：36.4％（984人）
- 301人以上：31.2％（844人）
- 不明：6.7％（180人）
＜離職意向あり／1,010人＞
-
性別
男性60.0％（606人）、女性38.0％（384人）、不明2.0％（20人）
-
所属企業の従業員数規模
- 1人～50人：9.5％（96人）
- 51人～100人：19.5％（197人）
- 101人～300人：37.2％（376人）
- 301人以上：28.5％（288人）
- 不明：5.3％（53人）
-
性別
