メタップスは、「SaaSの利用実態調査」に関するアンケート調査を実施した。
社内のSaaSをすべて把握し、管理できている企業は50%未満
コロナ禍以降、SaaSの運用管理にかける時間は86%の企業が「増加」と回答した。そして、社内で利用されているSaaSをすべて把握し、管理できているかを尋ねる設問では、「管理できている」という回答は50%未満であった。「社内で利用されているSaaSを把握し、管理ができていない」と答えた企業のうち、6割以上が「各事業部で導入の決裁がされている」ことが判明。これは一部のSaaSを情報システム担当者が把握できていない要因のひとつであることが推察される。
退職者アカウントの削除漏れの発生は32% うち10%では「削除漏れを把握できていない」
アカウントの削除漏れの発生有無を尋ねる設問では、32%が「ある」と回答。うち10%では「そもそも削除漏れの把握ができていない」と回答していた。
情報システム担当者の「パスワード再発行対応」は1週間の業務時間のうち3時間以上
従業員からのパスワード再発行依頼への対応に費やす業務時間を尋ねると、16%が1週間の業務時間のうち3時間以上(業務時間の10%弱)を費やしていた。SaaSの導入個数別に見ると、SaaS導入数が31個を超えると、46%が「対応に3時間以上費やしている」ことが明らかに。
調査概要
- 調査対象:従業員数50人以上の企業でSaaSの運用をしているビジネスパーソン
- 実施時期: 2020年12月
- 調査人数:500名