Donutsは、「ジョブカン勤怠管理」と「ジョブカン経費精算」を利用する企業を対象に、交通費精算および打刻数とその方法に関するデータ集計を実施した。
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、鉄道各社の収益ならびに鉄道使用率はいずれも6割減少するなど、移動する人の数は大きく変化している。こうした背景から、同社は自社で保有する交通費精算、出退勤データの分析を実施した。
オフィス外での打刻の増加、外回り営業や出張の抑制にともなう交通費の減少など、コロナ禍を契機とした企業の働き方の変化が数値にも反映する結果となった。
交通費精算
1月の費用総額が3億4,722万8,157円であったのに対して、5月の費用総額は1億24万9,422円、と1月のおよそ4分の1程度の額まで減少。緊急事態宣言が終了した6月は増加の傾向が見られたものの、感染が再拡大した7月には再び減少した。
打刻数
東京
1月の打刻数が560万8,562回であったのに対して、5月の打刻数は459万8,857回、と約20%の減少。しかし、緊急事態宣言が明けた7月の打刻数は617万5,901回、と1月の打刻数から約10%上昇した。
東京以外
1月の打刻数が571万224回であったのに対して、5月の打刻数は509万4,117回と、約10%減少する結果に。また、7月の打刻数においては645万2,623回と、1月の打刻数を約13%上回った。
打刻方法(東京)
Slack打刻&マイページ打刻
この項目においては、ジョブカンとの連携が可能な全打刻方法の中から、Slack打刻とウェブ上のマイページでの打刻を分析した。
まず、Slackのチャンネルで打刻する方法では1月の打刻数が6万8,601回であったのに対して、7月の打刻数は17万1,323回、と大きく増加した。一方、マイページ打刻においては、7月の打刻数が1月の打刻数を35%上回る結果に。
オフィス打刻&オフィス以外での打刻
ICカード打刻や、指静脈打刻などのオフィスでしかできない打刻方法と、マイページ打刻やコミュニケーションアプリ上の打刻などのオフィス以外でできる打刻方法、それぞれの打刻数の推移を分析。
3月中旬頃を境に、オフィス以外での打刻が増加した一方で、緊急事態宣言終了後の6月中旬頃にはオフィス内での打刻が増加しており、オフィス内での業務に戻っていることがうかがえる結果となった。
調査概要
- 調査対象:ジョブカン勤怠管理契約済みの一部企業(無作為抽出)の出退勤打刻データ8,044万1,357件/ジョブカンワークフロー経費精算ユーザーのうち、経費精算機能を使用した11万7,529名
- 調査期間:2020年1月1日~2020年7月31日