英会話のGabaでは、新生活が始まるこの時期に、多くのビジネスパーソンが経験する「失敗」に関する意識や経験を探るため、「ビジネスパーソンの『失敗』に関する調査2020」を実施。期間は2020年2月28日~3月2日の4日。全国の20歳~59歳の男女ビジネスパーソン(男性500名 女性500名 計1,000名)の有効回答を集計した。調査協力会社はネットエイジアが行った。
同調査の主な概要は下記のとおり。
ビジネスパーソンの5割強が「失敗は良いことだと思う」
「仕事での“失敗”について、どのように考えているか」という設問に対し、仕事で失敗をすることは「良いことだと思う」と回答した人は全体の11.6%、「どちらかといえば良いことだと思う」は40.6%で、合計は52.2%。一方、「悪いことだと思う」と回答した人は全体の10.2%、「どちらかといえば悪いことだと思う」は37.6%で、合計は47.8%となった。
性年代別にみると、『良いことだと思う(計)』と回答した人の割合は、男女とも若い年代ほど高い傾向がみられ、20代(男性64.8%、女性60.8%)では6割以上となった。
また、仕事で失敗をすることは“良いこと”だと思うと回答した人(522名)に、理由を聞いたところ、1位「成長できるから」、2位「同じ失敗を繰り返さないようになるから」、3位「学びになるから」となった。
「仕事での失敗は成長のもと」同意率8割半、「失敗は誰もが通る道」同意率約9割
仕事での失敗に対する意見を提示し、それぞれどの程度同意するか質問したところ、≪仕事での失敗は成長のもと≫については、「そう思う」と回答した人は全体の35.1%、「どちらかといえばそう思う」は51.1%で、合計は86.2%となった。また、≪仕事での失敗は誰もが通る道≫については、『そう思う(計)』は88.4%となった。
他方、仕事で失敗したときの意識についても聞いたところ、≪仕事での失敗は恥ずかしい≫では『そう思う(計)』は74.3%、≪仕事での失敗は誰にも知られたくない≫では61.2%という結果に。
そのほか、≪仕事で失敗をすると申し訳ない≫では『そう思う(計)』は88.8%となった。
“失敗”を成長につなげるために必要なことTOP3は「素直に認める」「原因を突き止める」「人のせいにしない」
「仕事での失敗を自身の成長につなげるためには」という質問では、「失敗したことを素直に認める」(46.3%)がもっとも高く、次いで、「失敗の原因を突き止める」(45.1%)、「失敗を人のせいにしない」(34.3%)、「いつまでも落ち込まない」(33.5%)、「チャレンジを続ける」(24.1%)となった。
役職別にみると、「失敗の原因を突き止める」(管理職53.0%、非管理職43.9%)と「自信をなくさない」(管理職28.4%、非管理職20.1%では、非管理職と比べて管理職のほうが約10ポイント高くなった。
仕事で失敗をする頻度は「少ないほう」が多い一方、20代男性では「多いほう」が半数超え
仕事で失敗をする頻度は、多いほうだと思うか、少ないほうだと思うか聞いたところ、「多いほうだと思う」と回答した人は全体の10.5%、「どちらかといえば多いほうだと思う」は25.5%で、合計は36.0%。一方、「少ないほうだと思う」と回答した人は全体の20.1%、「どちらかといえば少ないほうだと思う」は43.9%で、合計は64.0%となった。
性年代別にみると、『多いほうだと思う(計)』と回答した人の割合は、20代男性(59.2%)がもっとも高く、半数を超えた。
失敗が少ない人ほど「仕事内容を作業開始前に理解」を徹底
仕事で失敗をしないための工夫については、「見直すことを習慣づける」(33.9%)がもっとも高く、次いで、「事前の準備をしっかりする」(31.0%)、「仕事の内容を理解してから作業を開始する」(29.8%)、「些細なことでもメモをする」(28.4%)、「やるべき仕事をリスト化する」(26.8%)となった。失敗を避けるため、見直しの習慣化のほか、事前の準備やリスト・メモの活用などを実践している人が多い傾向。
仕事で失敗をする頻度別でみると、「仕事の内容を理解してから作業を開始する」では、失敗が少ない人は32.8%と、失敗が多い人(24.4%)と比べて10ポイント近く高くなった。
そのほか、同調査では「仕事でやってしまった恥ずかしい失敗」「最もやらかしてしまったと思う大失敗」、“失敗”をテーマにしたそれぞれのイメージに合う芸能人やアニメキャラについての質問に対する結果なども発表されている。