一般社団法人プレゼンテーション協会(以下、PA協会)は2019年9月9日に設立記者会見を行った。PA協会はビジネスや教育現場におけるプレゼンテーション力の向上および普及を目的とした団体で、代表理事を務めるのは『社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)や『プレゼン資料のデザイン図鑑』(ダイヤモンド)などの著者である前田鎌利氏。
理事、アドバイザー、パートナーは以下のとおり。
理事
代表理事
- 前田鎌利氏
専務理事
- 堀口友恵氏
理事
- 阿部由里子氏
- 奥村まみ子氏
- 佐藤勝彦氏
- 床井ちとせ氏
- 詠共佑星氏
オフィシャルアドバイザー
- アステリア株式会社 代表取締役社長 平野洋一郎氏
オフィシャルパートナー
- 一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム 専務理事 伊能美和子氏
- Logicool Spotlight Ambassador/ 東京大学大学院 奥部諒氏
- 株式会社morich 代表取締役 森本千賀子氏
- 株式会社K-works 代表取締役/ナレーター・俳優 渡辺克己氏
会見冒頭、代表理事・前田氏は、日本人の9割がプレゼンテーションに苦手意識を持っていることを取り上げたうえで、これからのビジネスや教育にはプレゼンテーションが必要だと強調。また、自身およびに協会の理事をはじめとしたプレゼンスキル研修を行う講師の多くが、研修を終えても受講生は受けっぱなしとなってしまい、研修後にスキルがきちんと習得できているのか、社内で自走ができているかの確認がとれていないという課題を持っていると述べた。PA協会ではこれらの課題を解決すべく、3つの柱で事業を展開していく。
ひとつめはさらなるプレゼンテーションスキルをつけるための「分科会」。「セールスプレゼン部会」や「ビジネスウーマンプレゼン部会」「人事部会」などいくつかの分科会を発足させる。
ふたつめはスキルを可視化するための「プレゼンスキル検定」。2019年5月より年に2回実施していく予定で、初級・中級・上級すべての検定において、申込から受検、合否確認までオンライン上で完結できる。検定のシステムとして、クラウド型LMS(ラーニングマネジメントシステム)の「etudes」と動画でナレッジをシェアできる「TANREN」が活用される。
3つめは社内で自走できるよう社内で講師をできる人材を育てるための「プレゼンテーション大学校」の開設。半年間6回の受講と終了テストを経て、認定講師となるカリキュラムとなっている。
そのほか、東京大学大学院・奥部諒氏が所長となる「プレゼンテーション研究所」を設立し、最新トレンドやAIによる評価、心理学、スピーチに関する研究を行い、会員向けに定期レポートを配信していくという。
PA協会が掲げる理念は「念(おも)いが伝わる世の中へ」。すでに21社が加盟しており、協会は2020年までに100社にまで伸ばすことを目指す。また、会員企業の年会費は売上高に応じて変動する。個人会員の申込は11月より受付開始予定。
今後のイベントは、12月8日にビジネス女性部会として実施される「100人のビジネスウーマン達へ伝えるスキルUp術(仮)」(登壇:森本千賀子氏、前田鎌利氏/会場:内田洋行)などが予定されている。