グロービスが提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、社会人の学習実態や仕事に関する課題について調査を実施した。
今回の調査では、(1)社会人の学習実態 (2)学習内容に関する意識 (3)DX・デジタルリスキリングに関する意識について聞いた。
調査概要
- 調査期間:2023年4月28日~4月30日
- 調査対象:20~59歳の正社員(営業職、事務職など)/人事担当者
- 回答人数:1,464人
- 調査エリア:全国
- 調査方法:インターネットによるアンケート
社会人の約6割が「(業務外での)学習を行っていない」と回答
アンケートに回答した社会人の約6割は「(業務外での)学習を行っていない」と答えている(図1)。
アンケート内容と学習習慣の有無を分析した結果、学習習慣には「キャリア目標」「スキルに対する課題意識」「役職」「年収」が相関していることがわかった(図2)。
一方、キャリア目標がない社会人が59%にのぼるなど、個々人が学習習慣を持つにあたっての難しさも明らかになった(図3)。
「人事が社員に学んでほしいこと」と「社員が課題に思っていること」にギャップ
人事担当者は社員にチームや部下のマネジメントに関することを学んでほしいと思っている一方、社員は自身の業務における基礎スキルや思考スキルへの課題感を高く持っていることがわかった(図4)。人事担当者と社員の意識にはズレがあることがうかがえる。
また、このようなズレは、とくに若手/中堅社員、あるいはベテラン社員と人事担当者の間に顕著に見られた(図5、図6)。
半数以上が「DX・デジタル化に無関心、または取り組んでいない」と回答
所属企業や部署でDXやデジタル化への取り組みがどのようにされているかたずねたところ、56%が「取り組んでいない」「わからない/関係がない」と答え、関心の低さがうかがえる(図7)。
このような傾向は、DXやデジタル領域について社員が課題に感じることの1位が「特にあてはまることはない」であることにも表れている。一方、人事担当者はとくに「DX・デジタル化の自社や自部門との関係性の理解」「デジタルコンプライアンスや情報セキュリティの基礎知識」など、社員に関連事項の学習を進めてほしい意欲が高く、人事担当者と社員の間のギャップが明らかになった(図8)。