ACESは、商談解析AIツール「ACES Meet」において、議事録作成機能のひとつである「AIまとめ」機能の精度が向上したことを発表した。「AIまとめ」機能とは、商談内容を自動で要約し「まとめ」と「ネクストアクション」を箇条書きで記載する機能。今回の精度向上により、人が知りたい情報が的確に記載され、より正確な議事録作成が可能になる。
ACES Meetについて
会議をDXし属人的なコミュニケーションに依存した働き方を解消するAIソフトウェア。オンライン会議の準備から、記録・書き起こし・分析・共有を独自開発のAIが自動で行い、簡便にチームに共有することで、会議の一連の流れをデジタル化する。また、AIが自動で会議の定量化や要点抽出を行うことで、社内の知見やノウハウを蓄積できる。
2023年3月には、独自に開発したアルゴリズムと、OpenAIが提供するChatGPTを組み合わせた「AIまとめ」機能をリリースした。
精度向上の概要
今回、ChatGPT API用のプロンプトにおいて次の点で改善を加えることで精度が向上し、より正確な議事録作成が可能となった。
- 会議・商談における重要な情報とは何かを言語化し、プロンプトに反映
- 商談時、顧客の発言を中心にまとめを構成するようにプロンプトを調整
- 言及がない場合の出力を調整
事例1)BANTCに関する精度向上
- 情報をつなぎ合わせるだけ⇒端的でわかりやすい要約に
- 言及がないにも関わらず記載⇒言及がなかった場合は明確に言及なしと記載
- 拾うべき情報が拾えていない⇒拾うべき情報が拾えるように
事例2)ネクストアクション/まとめに関する精度向上
- すでに実施したことを、ネクストアクションとして拾っていた⇒ネクストアクションについて言及した会話を、より正確に判断出来るようになった
- 文章が冗長⇒端的なまとめになった
- 「御社」等の代名詞がそのまま記載される⇒「御社」等の代名詞が具体的な発言者名で記載されるようになった