マイナビは、現在正社員として働いており、2022年に転職した20~50代の男女1,500名を対象に「転職動向調査2023年版」を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:転職動向調査2023年版
- 調査期間:
スクリーニング調査/2022年12月14日(水)~12月16日(金)
本調査/2022年12月16日(金)~12月20日(火)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:正社員として働いている20~50代の男女のうち、2022年に転職したビジネスパーソン
- 有効回答数:1,500名
男性:20代305名、30代350名、40代228名、50代113名
女性:20代219名、30代121名、40代105名、50代59名
※調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある。
調査結果
2022年の20~50代正社員の転職率は7.6%で、前回(2021年 7.0%)から0.6pt上昇。2016年以降もっとも高い水準となった。男女別で見ると、とくに20~40代男性において、過去7年間でもっとも高い転職率となった。
転職活動を始めた理由では、「給与が低かった」(12.5%)がもっとも多く、「職場の人間関係が悪かった」(9.3%)、「仕事内容に不満があった」(6.6%)と続いた。上位項目は2019年以降同様の結果となった一方、「給与が低かった」は2021年から2.7pt増加した。
入社を決めた理由では、「給与が良い」(15.4%)がもっとも多く、「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」(9.8%)、「希望の勤務地である」(9.2%)と続いた。
転職後の年収についてたずねた。2019年以降、「年収が上がった」と答える割合は増加傾向にあり、2022年は全体の39.5%が「年収が上がった」と回答した。性年代別では男性20代で44.9%、男性30代で47.7%が「年収が上がった」と回答。職種別では「クリエイター・エンジニア職」で52.0%が「年収が上がった」と回答した。
今後リスキリングが必要になりそうな職種をたずねた結果、「管理・事務」(25.1%)がもっとも多くなり、「医療・福祉」(21.0%)、「営業」(18.7%)と続いた。
今後必要だと考えられる能力をたずねた。「管理・事務」を経験または希望している人が今後必要だと考える能力は「情報セキュリティ能力」(26.0%)がもっとも多く、次いで「ビジネス課題設定・解説する能力」(24.5%)、「ビッグデータの分析・処理能力」(21.4%)。「医療・福祉」を経験または希望している人では「語学力」「情報セキュリティ能力」(同率18.9%)がもっとも多く、次いで「ビジネス課題設定・解説する能力」(18.4%)。「営業」を経験または希望している人が今後必要だと考える能力は「ビジネス課題設定・解説する能力」(30.1%)がもっとも多く、次いで「語学力」(24.3%)、「デジタルマーケティング力」(20.6%)という結果になった。
自身の経験・希望職種で必要になると答えた能力のうち、実際にリスキリングを行ったスキルをたずねたところ、「ブロックチェーンを扱う能力」(73.0%)がもっとも多くなった。