SATORIは、マーケティングやセールス部門に従事する企業の関係者620人を対象に「MA導入実態調査」と「企業のSDGsにおける取組状況と意識調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査名
MA導入実態調査/企業におけるSDGsへの取り組み状況や意識に関する調査
- 調査期間
2022年7月22日(金)~7月25日(月)
- 方法
インターネット調査(実施:マクロミル)
- 調査地域
関東1都6県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、茨城県、群馬県、栃木県)、関西2府4県(京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、滋賀県、奈良県)、静岡県
- 調査対象
20~59歳の男女のうち、調査地域在住者で、営業/企画マーケティング/経営企画・事業企画・営業企画・商品開発/広報・宣伝関連職従事者/システム・ツール選定関与者
- サンプル数
合計620サンプル
調査結果
SDGsを知っているかたずねたところ、全体の84.7%がSDGsを「知っている・理解している」と回答。「知っているが理解していない」の12.7%と合わせて、97.4%は「SDGs」という言葉を認知していることが明らかになった。
SDGsの取り組みについてたずねたところ、全体の33.4%が「積極的に取り組んでおり成果が出ている」と回答。32.0%が「取り組んでいるが成果が出ていない」、28.0%が「取り組めていない」と回答しており、全体の約6割が課題を感じていることが明らかになった。
「積極的に取り組んでおり成果が出ている」と回答した企業を規模別に見ると、従業員300人未満の企業では全体平均を下回り、300人以上の企業では上回る結果となった(300人以上1,000人未満:40.2%、1,000人以上5,000人未満:35.6%、5,000人以上:54.1%)。
「MA実態調査」との相関で、MAツールを導入している企業では「積極的に取り組んでおり成果が出ている」が69.8%と、未導入の企業(30.2%)よりもSDGsの取り組みが進んでいた。
「取り組んでいるが成果が出ない理由」「取り組まない理由」をたずねたところ、「社内の人材不足、推進する部門や組織がないから」がともに1位となった。また「取り組んでいるが成果が出ていない理由」として、25.4%が「自社の売上に繋がらないから」と回答した。
17あるSDGsの目標のうち「実際に取り組んでいるSDGsの目標」をたずねた。「働きがいも経済成長も」(全体:41.0%)がもっとも多く、「ジェンダー平等を実現しよう」(全体:39.7%)、「すべての人に健康と福祉を」(全体:37.1%)と続いた。
取り組んでいる理由をたずねたところ、「社会的な意義があるから」(目標8:32.9%/目標5:33.9%/目標3:28.2%)が多くの目標で1位となった。また、目標8と5では「現場社員が共感しているから」(目標8:31.2%/目標5:27.2%)が挙がった。
一方で、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」といった自然環境に関するものは実際に取り組んでいる割合が低かった。BtoBとBtoCの事業内容に関わらず、日本の企業におけるSDGsの取り組みでは「人」に関する項目の優先度が高い傾向が見られた。