ACESは、大同生命保険と共同で、AIソフトウェア「ACES Meet」を用いて営業を科学し顧客対応を「見える化」するプロジェクトを実施したことを発表した。
大同生命では、中小企業が抱える「健康経営」「サステナビリティ経営」といった経営課題の解決支援に取り組んでいる。なかでも、デジタル化・AI活用による中小企業の技術・ノウハウ継承を重視。こうした課題を解決するため、営業担当者は幅広い知識とコンサルティング能力が必要とされていたことから、今回、ACES Meetの導入が決定した。
ACES Meetは、オンライン会議の準備から記録・書き起こし・分析・共有をAIが自動で行い、チームに共有することで、会議の一連の流れをデジタル化するAIソフトウェア。自動で会議の定量化・要点抽出を行うことができ、社内の知見やノウハウを蓄積することができる。ACES Meetを活用して営業活動を科学的に分析し、顧客対応を「見える化」する取り組みを開始することで、営業担当者間でのノウハウ共有やフィードバックを実施し、顧客対応品質の向上を図る。
分析の第一段階では、営業時に信頼を獲得するコミュニケーションとして重要な笑顔、頷き、アイコンタクト等の非言語コミュニケーションが、ロープレを重ねることでどのように変化するか検証した。すでに一部の支社データを用いて社内の提案ロープレを分析しており、笑顔や頷き、アイコンタクトなどの非言語情報をアルゴリズムにより定量化し、時系列変化による評価が可能であることが示されている。
今後は研修時や代理店との実際の商談における分析を推進すべく、AIソフトウェア「ACES Meet」を大同生命社内に導入。営業担当者の育成および中小企業への最適な商品・サービスの提供実現していく。将来的には、ACES Meetを中小企業に提供し、DXによる経営の効率化や職人の技術伝承・営業ノウハウの伝承など、中小企業の経営課題の解決に貢献することを目指す。