アデコが、週3日以上在宅勤務をしている子育て中のビジネスパーソン400名を対象とした働き方に関する意識調査を実施した。
週3日以上の在宅勤務 2020年に入ってからスタートが9割
週3日以上在宅勤務で働くようになった時期を質問したところ、「2019年以前から」は1割で、「2020年に入ってから」が9割という結果に。具体的な開始時期を尋ねると、緊急事態宣言が発令された「2020年4月~5月頃から」が41.5%ともっとも多く、次いで「2020年1月~3月頃から」が35.3%、「2020年6月以降」が13.3%と続いた。
在宅勤務手当が「支給されていない」が約7割
通勤手当と在宅勤務手当の支給状況に聞いたところ、「通勤手当のみ支給」が54%ともっとも多く、次いで「どちらも支給されている」が18.8%、「在宅勤務手当のみ支給」が13.8%と続き、「どちらも支給されていない」は13.5%であった。
在宅勤務における課題 「オンとオフの切り替え」が4割以上
在宅勤務おける設備面での課題を聞いたところ、「光熱費が余計にかかる」が59.5%ともっとも多かった。次いで、「机やイスなどの家具が仕事に向いていない」が49.5%、「プリンターなどの設備が不足している、もしくはない」が45.5%と続いた。
設備面以外で、業務上での課題を尋ねたところ、「オンとオフの切り替えがしづらい」が41%ともっとも多く、次いで「雑談ができない」が40%、「業務上の円滑なコミュニケーションが難しい」が38.8%という結果に。
約8割が在宅勤務中の勤務時間を私用にあてた経験あり 「家事」が77.8%と最多
在宅勤務中「私用をしたことがあるか」を尋ねたところ、81%が「ある」と回答した。私用の具体的な内容は「家事」が77.8%ともっとも多く、次いで「子どもの世話」が56.2%、家族とのコミュニケーションが31.2%と続いた。
在宅勤務のメリット 「通勤時間の削減」が約9割 「子どもと接する時間が増加」の声も
在宅勤務のメリットを尋ねると、「通勤時間が減る・なくなる」が87.8%ともっとも多く、次いで「子どもとのコミュニケーションが増える」が58.8%、「自由な時間が増える」が52.8%、「配偶者やパートナーとのコミュニケーションが増える」が43.8%という結果に。
男女の回答を比較したところ、もっとも大きな違いがあったのは「配偶者やパートナーとのコミュニケーションの増加」で、男性は54%がメリットとして挙げた一方で、女性は33.5%と、男女間で20.5ポイントの差が生じる結果に。
約9割が現在の働き方に満足 過半数の理想は「在宅メインで必要に応じて出勤」
現在の働き方に対する満足度について聞いたところ、「たいへん満足」が26.8%、「どちらかといえば満足」が63.8%と、約9割が好意的な回答であった。
今後の理想の働き方については、56.8%が「在宅勤務メインで、必要に応じてオフィス勤務」を希望しており、「完全に在宅勤務」を希望していたのは21.3%であった。
調査概要
- 調査対象:東京都・愛知県・大阪府在住で、従業員300人以上の企業に勤務し、週3日以上在宅勤務をしており、かつ子どもと同居している20歳~49歳の男女
- サンプル数:400人(男性:200人、女性:200人)
- 調査方法:インターネット調査
- 実施時期:2020年11月26日~30日