東京商工リサーチが、2018年の「人手不足」関連倒産調査結果を発表。2018年(1-12月)の「人手不足」関連倒産は387件(前年比22.0%増、前年317件)に達し、 2013年に調査を開始以来、これまで最多だった2015年の340件を上回り、最多記録を更新した。
2018年の「人手不足」関連倒産387件の内訳では、代表者や幹部役員の死亡、病気入院、引退などによる「後継者難」型が278件(前年比11.6%増、前年249件)、人手確保が困難で事業継続に支障が生じた「求人難」型が59件(同68.5%増、同35件)、中核社員の独立、転職などの退職から事業継続に支障が生じた「従業員退職」型が24件(同33.3%増、同18件)、賃金等の人件費のコストアップから収益が悪化した「人件費高騰」型が26件(同73.3%増、同15件)だった。
2018年の産業別では、最多がサービス業他の106件(前年比39.4%増、前年76件)。次いで、建設業71件(同10.1%減、同79件)、卸売業63件(同61.5%増、同39件)、製造業63件(同50.0% 増、同42件)、運輸業28件(同21.7%増、同23件)の順となった。