SalesZine(セールスジン)

注目テーマ

営業や企画を担当するビジネスパーソンにこそ必要なデータサイエンス思考とは

 顧客への価値提供、売上向上のために「データ」を活用してみたいと考えている営業担当者も多いのではないでしょうか。データサイエンティストを養成するスクールを運営しているデータミックスの福澤さんに、いまあるデータを活かすために営業が身につけておきたい「データサイエンス思考」について解説いただきます。

2019年以降、データサイエンスへの注目が集まっている

 データミックスでデータサイエンティスト兼マネージャーをしている福澤彰吾と申します。データ分析コンサルティングとスクール講師が主業務ですが、直近1年くらいは、「法人向け研修」のコンサル営業も行っています。営業活動をしながら、顧客のデータ分析のニーズや活用場面、データサイエンティストの育成方針などを顧客と一緒に考えています。

 本連載では、データサイエンティストとしてのこれまでの自身の経験や、営業活動を通して知った各社のデータ活用事例や担当者のニーズをもとに、営業こそ身につけておきたい「データサイエンス思考」について述べていきます。

 データミックスは2017年から社会人向けに「データサイエンス」のスクールを運営しており、2019年10月からは2ヵ月に1回スクールを開講しています。約3年間でのべ741名のビジネスパーソンの方が入学し、データサイエンスを学んでいます。

 社会人がデータサイエンスを学ぶと聞いて、エンジニアなどの技術職が対象で営業や企画職の自分たちには直接関係ないと思った読者の方も多いのではないでしょうか。もちろん、実際にエンジニアの方々も多く学んでいらっしゃいますが、当スクールに入学する方の33.8%が戦略・企画系の方、6.3%が営業系の方です。また、16.3%、バックオフィス系の業務に携わっている方も入学しています。

 

 とくに当社のスクールはIT技術職向けよりも、ビジネスパーソン向けです。本連載を共に担当する、『データ分析営業 仮説×データで売上を効率的に上げよ(SalesZine Digital First)』(翔泳社)の著者である中島佑悟さんも当スクールの卒業生のひとりとして、営業活動にデータサイエンス思考を活かして活躍されています。ビジネスサイドにいても、スキルアップのためにデータサイエンスを学んでおくことの重要性は、理解いただけるのではないかと思います。

 実際にIT関連職以外の皆さんも年々、「データサイエンス」という言葉を耳にすることが増えているのではないでしょうか。次の図はキーワード検索ツールのGoogleトレンドで「データサイエンス」を検索した結果です。2015年ごろから注目され初め、特に2019年以降は急激に検索数が伸びており、注目されていることが見てとれます。

 

 2019年6月、内閣府に設置された統合イノベーション戦略推進会議が発表した『AI戦略2019年〜人・産業・地域・政府全てにAI〜』内で、大目標としてデータサイエンスに関する教育目標が挙げられたことも、注目のきっかけのひとつかもしれません。

 デジタル社会の基礎知識(いわゆる「読み・書き・そろばん」的な素養)である「数理・データサイエンス・AI」に関する知識・技能、新たな社会の在り方や製品・サービスをデザインするために必要な 基礎力など、持続可能な社会の創り手として必要な力を全ての国民が育み、社会のあらゆる分野で 人材が活躍することを目指し、2025年の実現を念頭に今後の教育に以下の目標を設定:

  • 全ての高等学校卒業生が、「理数・データサイエンス・AI」に関する基礎的なリテラシーを習得。また、新たな社会の在り方や製品・サービスのデザイン等に向けた問題発見・解決学習の 体験等を通じた創造性の涵養
  • データサイエンス・AIを理解し、各専門分野で応用できる人材を育成(約 25 万人/年)
  • データサイエンス・AIを駆使してイノベーションを創出し、世界で活躍できるレベルの人材の発掘・育成(約 2,000 人/年、そのうちトップクラス約100人/年)
  • 数理・データサイエンス・AIを育むリカレント教育を多くの社会人(約 100万人/年)に実施(女性の社会参加を促進するリカレント教育を含む)
  • 留学生がデータサイエンス・AIなどを学ぶ機会を促進

 引用元:『AI戦略2019年〜人・産業・地域・政府全てにAI〜』

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

All contents copyright © 2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5